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紅茶と薔薇の日々 森茉莉コレクション 1食のエッセイ ちくま文庫

森茉莉

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480433800
ISBN 10 : 4480433805
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

両国の角力見物に欠かせない青々とした固めの枝豆、美味しいものでごはんを食べないと小説がうまく行かない、パッパがポケットに入れて持ち帰った天皇陛下のお菓子、愛すべき下北沢商店街の料理店「スコット」…森鴎外の娘にして無類の食いしん坊、森茉莉が描く美味の世界は懐かしくて愛おしい。単行本未収録作品16編を含む珠玉の53作を編んだ絶味アンソロジー。

目次 : 第1章 食いしん坊(明治風西洋料理とキャベツ巻き/ 胡瓜もみその他に関する私の意見 ほか)/ 第2章 料理自慢(料理控え/ 日日の中の愉しさ ほか)/ 第3章 思い出の味(木苺とぐみ/ ライム ほか)/ 第4章 日常茶飯(Le pain de m´enage/ 或日の夕食―背番号90の感度 ほか)/ 第5章 紅茶と薔薇の日々(父の居た場所―思い出の中の散歩道/ やさしさを教えてくれた白菫の押し花 ほか)

【著者紹介】
森茉莉 : 1903‐87年、東京生まれ。森鴎外の長女。1957年、父を憧憬する娘の感情を繊細な文体で描いた随筆集『父の帽子』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、50歳を過ぎて作家としてスタートした。著書に『恋人たちの森』(田村俊子賞)、『甘い蜜の部屋』(泉鏡花文学賞)など

早川茉莉 : ライター、編集者。『すみれノオト』発行人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 青蓮

    森茉莉の食に纏わるエッセイ。その他にも父との思い出やパリでの生活、日常の雑事なども書かれていて、楽しく読みました。食事の話が中心なので、読んでいるとお腹が空きます。でもそれがどんな味なのか、想像がつかない料理もあって、あれこれ考えるのもまた面白い。中でも「饅頭茶漬け」は想像を絶する。美味しいのか不味いのか、今のところ試す勇気は私にはない。それにしても森茉莉は正真正銘の「お嬢様」だったんだなぁ。身近にいたら付き合いにくい人種だろうけど遠くから眺めてる分には面白そうな人だと思う。辛酸なめ子さんの解説も良かった

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    私にとって森茉莉とは「お嬢様過ぎて妻や母親には全く、向いていないが、独身の叔母や斜向かいさんとして接するとユーモラスで楽しい人」という印象を持つ人だ。そしてこの人の書く料理はどれもこれも身近で美味しそうなのだ。これは食事を大事にして食べるのが大好きな人にしか書けない文章である。まさかコカコーラ中毒になった事やベッドで調理するという点は驚いたけど(笑)暑い日に緩い白湯は確かに不味いよね。そして森鴎外氏の好物である半分に割った葬式饅頭をご飯に乗せて熱々の煎茶を掛けて食べるのは一度はやってみたいといつも思うのだ

  • 吉田あや

    全集と単行本未収録を中心に、早川茉莉さん編集、カバーコラージュ・山下陽子さん、デザイン・名久井直子さんと最強の布陣で編まれたアンソロジー第一弾のテーマは「食」。章の扉ごとに茉莉さんの手書き原稿や封筒に添えられたイラスト、写真などが散りばめられているのも嬉しい。パッパこと森鴎外、室生犀星、永井荷風、吉行淳之介、三島由紀夫など、茉莉さんとの交流を通して錚々たる文豪の人となりが垣間見れるのも心愉しい。得も言われぬ恍惚さを伴い柔らかに光放つ、彼女の媚びない少女性を愛してやまない。

  • こなな

    タイトルに惹かれた。紅茶と薔薇だなんて!昭和大正明治のお話で(だと思う)レトロ感たっぷりなのである。麺麭をパンと読むと初めて知った。そしてブレッド・バタア・プディングのレシピが紹介されていて同じく食いしん坊の私は早速作ってみた。極上の美味だった(お砂糖は勝手に入れた)。『鯛の刺身がこのごろは、作ったのを又、鯛の骸骨の中に嵌めこみ、鯛の惨殺体がお膳に出るらしいが』とある。私もあまり賛成ではない。見事に表してあると思った。お父様(森鴎外氏)からの菫の押し花のお手紙は愛情と優しさに満ちあふれていると思った。

  • こばまり

    書店で見つけるや、やれ嬉しやと飛び付いたアンソロジー。茉莉さんの文章は上等な飴を口に含んだ時の気持ちにさせる。第2章扉の元夫氏とのツーショット写真が良い。神経質そうな伊達男の珠樹、ぼぅとした和装美人の茉莉。

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