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吉田松陰「孫子評注」を読む 日本「兵学研究」の集大成 Php新書

森田吉彦

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569841922
ISBN 10 : 4569841929
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

兵学者・吉田松陰の真髄、ここに極まる!そもそも松陰は長州藩の兵学師範であり、『孫子』は座右の書であった。その松陰が晩年に松下村塾で講義し、遺したのが『孫子評註』である。この書は、江戸期の『孫子』研究を集大成しつつ、欧米列強が迫る時勢もふまえて読み解いたものであり、まさに、松陰が生涯を懸けた本当の主著といえる。高杉晋作、久坂玄瑞ら松下村塾の教え子たちの維新戦略の淵源も、この『孫子評註』にあった。日本周辺の安全保障の危機がかつてないほどに高まる今、改めて手に取り、学びたい、日本人のための『孫子』研究の決定版。

目次 : 巻首 『孫子』の読み方、『孫子』の構造/ 始計第一 戦略情報分析と「千変万化極まりない」戦い/ 作戦第二 経済的側面の把握から長期持久戦へ/ 謀攻第三 「最上の戦い方は敵の謀を討つこと」/ 軍形第四 不敗の態勢をとり、勝機を待つ/ 兵勢第五 勢はつくりだすもの/ 虚実第六 「敵の実を避けて虚を撃つ」/ 軍争第七 「後に出発して、先に到着する」/ 九変第八 「利と害の両面を考える」/ 行軍第九 敵情観察と味方の掌握/ 地形第十 「彼を知り己を知れば、勝ちすなわち危うからず」/ 九地第十一 「死地に陥ればかえって生き延びる」/ 火攻第十二 何を「慎み」「戒める」のか/ 用間第十三 上智を半間(二重スパイ)にする/ 跋 再跋 他日あるいは一同に集える日があれば/ 補章 孫子の兵法と日中の政戦略

【著者紹介】
森田吉彦 : 1973年、神戸市生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。国際史、国際政治学、日本思想専攻。現在、大阪観光大学国際交流学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やま

    そもそもの孫子理解が怪しいので本書の良し悪しは判断しかねる。ただ、「拙速」の拙の字にネガティブな意味はなくシンプルさを意味しているとの指摘には納得がいった。

  • 講孟箚記と比べると語義文法に詳しく松陰の主張による独特な解説は少ない。だが時勢に活かして古典を理解するという姿勢は本書でも貫かれている。錯簡に関して卓見が多い。数箇所に講義中の弟子とのエピソードが挿まれていて微笑ましく孫子を彩る。体裁上、松陰の文と著者の文の区別が若干解りづらいのが難点。ともあれ、各章末に原文を記載してくれていることは助かるしなぜかPHP新書で本書を出してくれていることに感謝したい。岩波講談社ちくまにはなくPHP新書からしか出ていないのでとてもありがたい。徂徠の孫子国字解も参照したい。

  • Yana Hashiguchi

    近年孫子に関する書籍はビジネスや自己啓発の類で解説する本が街に溢れているが、この本は当時の安全保障や国際関係について吉田松陰の考えに基づいて解説されているため、現代の我が国が置かれる立場を考えながら本書を読むと我が国が周辺国とどう立ち向かうべきかを考えることができる。孫子の入門書にしては難しいが、国際関係や安全保障を大学等で学んだ人にはオススメの一冊。

  • 歩く人

    92ページ

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