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彼女たちのバックヤード

森埜こみち

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065337905
ISBN 10 : 4065337909
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2024
Japan

Content Description

一度も父と会ったことがなく、母と二人で暮らす詩織。本当の母親と死別し、新しい母を迎えた千秋。もうすぐ3歳になるのに言葉を話さない弟がいる璃子。中学3年でクラスメイトになった3人は、ある日、璃子の家に遊びに行くことに。そこで、璃子の弟が、千秋に頬にかみつく事件が起こる。璃子はその原因が詩織にあるという‥‥。
そこから、仲良しだったはずの3人の関係がぎくしゃくし始める。そして、3人それぞれが抱える事情が明らかになり‥‥。


俳句に打ちこむ中学生たちを描いた『わたしの空と五・七・五』でちゅうでん児童文学賞を受賞。突発性難聴をわずらった少女の新たな一歩を追った『蝶の羽ばたき、その先へ』で日本児童文芸家協会賞、および日本児童文学者協会・長編児童文学新人賞を受賞。注目の児童文学作家の最新作!


【著者紹介】
森埜こみち : 岩手県生まれ、秋田県育ち。第19回ちゅうでん児童文学賞大賞を受賞した『わたしの空と五・七・五』(講談社)でデビュー。同作で第48回児童文芸新人賞を受賞。『蝶の羽ばたき、その先へ』(小峰書店)で、第17回日本児童文学者協会・長編児童文学新人賞、および第44回日本児童文芸家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 花ママ

    中学3年生の詩織と千秋と璃子。彼女たちは表面上は仲良くしているけれども不満も持っているという、微妙な関係を続けていた。3人は誰にも言えない家庭内の悩みも抱えていた。あるとき、詩織と千秋が璃子の家に遊びに行き、そこで思いがけない出来事に遭遇する。このことが3人それぞれの悩みを吐き出すきっかけとなり、次第に本物の親友となっていく。ほんとの気持ちを言葉にしてぶつけ合うのはとても難しいことだけど、相手にわかってもらうには、声に出して伝えることが大事だと改めて思った。

  • ぶんこ

    中学3年生の仲良し詩織と千秋、璃子。璃子の家で弟のゆう君と遊んでいる時に事件は起こり、3人に亀裂が出来る。それぞれのバックヤードは様々で、3人が声に出したことで理解が深まり、より仲が良くなっていく。言葉に出すって勇気がいるけど、お互いに理解しようと強く願ったら、出来るものですね。ゆう君のおかあさんの笑顔が増えていくのが嬉しい。

  • chiaki

    父を知らず母子家庭の詩織。母親と死別し、新しい母を迎えた千秋。成長に不安のあるもうすぐ3歳の弟がいる璃子。仲の良い中学3年の彼女たちだが、些細なことがきっかけで関係に亀裂が…。3人のそれぞれの視点で進んでいく物語のなかで、タイトルどおり彼女たちの背景が次第に明らかになってゆく。他人にはわからない、気付かない、見えない傷や悩みをみんな背負って生きている…ということがテーマなのだが、登場人物のもっと奥深くにある心情の描写に物足りなさを感じた。全体的に読んでいて浅く感じてしまいました。

  • まる子

    中3女子の3人の見えないバックヤードにあるモノは⁉️璃子の弟・ゆうはゆっくりな発達の3歳。ゆうにほっぺをかじられた事により起きる気持ちのすれ違い。事実を打ち明けるタイミングや言いたくない家庭内の事がそれぞれにあった。それでも打ち明ける事によって、すれ違った気持ちが軽くなり、悩みも打ち明ける事ができる関係は良いかも知れない。理解し合えるのはステキだ。場合によってはだけれど。彼女たちのこれからは進む道はそれぞれ違うけれど、この関係があった事を忘れずにいられたらいいね。

  • 信兵衛

    一人で抱え込んでいた闇を、友人に初めて打ち明ける、そのことによって助け合う関係へと発展していくのですが、それもすべては、このままじゃいけない、前へ進もうと足を踏みだしたからでしょう。 そうした三人の関係が尊い、素晴らしいと感じます。 中三少女たちの、青春&成長ストーリー。 お薦めです。

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