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水の剣と砂漠の海 アルテニア戦記 集英社オレンジ文庫

森りん

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784086804141
ISBN 10 : 408680414X
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2021
Japan

Content Description

剣と魔獣と砂漠の世界のグラン・ファンタジー!
このディストピアで彼女だけが光……!

遙か遠く……。
未曾有の戦争により、世界は壊滅的な打撃を受けた。
国家は分断され、文明は滅び去り、軍事用の使役動物として生み出した異形の生物たちが野生化し、地に満ちた。
衰退した人類は、残された大地の片隅に追いやられ、砂漠化と目から感染する病(虹染病)のはびこる環境に暮らすことを余儀なくされていた。
しかし、数百年の時を経て、失われた文明の力を借りた北方の小国が「ゲルミリア帝国」を名乗り、世界の覇権を狙い始めていた。
ゲルミリア帝国の辺境都市で神殿の下働きをしている少女シリンは、かつて滅ぼされたジャンスー族の生き残り。
特異な見た目のジャンスー族であるがゆえに虐げられながら暮らしている。
そんなある日、神殿に奉納されている「水の剣」に触れられることに気づく。
「水の剣」は、あらゆる生命を凍らせるという呪いの剣。
それなのに、なぜ触れることが出来るのか……。
また、時を同じくして、異国の青年エニシテと出会う。
魔獣師で機械化された義手を持つエニシテは、ある野望を胸に抱いていた。
「水の剣」を扱うことのできるシリンに、「帝国」を脱出しようと誘うのだが……。
剣と魔獣と砂の世界で、少女の戦いと冒険が始まる…!


【著者紹介】
森りん : 静岡県出身。『愛を綴る』で、2019年度ノベル大賞佳作受賞、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 海猫

    軽めのファンタジーのつもりで読み始めたら、かなり練った世界観が出てきてビックリ。設定の紹介やガジェットの配置も適切で、気分が出る。大戦の末に文明が衰退した世界が舞台というのは「風の谷のナウシカ」っぽい。少女シリンが魔獣師の青年エニシテと出会ったことで、始まる冒険活劇。こういうボーイミーツガールで展開するお話は、良質なジュブナイルの味わいがあって、良いですな。二人が共に旅していくにつれ、関係性が変化していくのも、ロマンスあって素敵。シリンが世間を知り、価値観が変化して成長していくのも、定番だけれど読ませる。

  • よっち

    未曾有の戦争で壊滅的打撃を受けた世界。特異な外見で虐げられながら生きるシリンが、機械化された義手を持つエニシテと出会い、水の剣をめぐる運命が動き出すファンタジー。一族を滅ぼしたジーマに唯一人救われ、彼を慕いながら神殿で育ったシリン。転機となった故郷に水を取り戻すため水の剣を盗もうとした青年・エニシテとの出会い。すれ違いからエニシテと逃亡する中で、二人の間に確かに育まれてゆく想いがあって、恩人だったジーマとの不器用な関係には切なくなりましたけど、未来に希望を見出そうとする結末にはぐっと来るものがありました。

  • ひぬ

    大戦の末に文明が衰退してしまった世界を背景に描かれるSFファンタジー。ゲルミリア帝国に滅ぼされたジャンスー族唯一の生き残りの少女・シリンは辺境都市・チェイダリの神殿で下働きとして働く日常を過ごしますが、神殿に奉納されている水の剣、そして異国の青年・エニシテと出会う事によって外の世界での冒険が始まります。外の世界を知らぬ少女が青年と冒険をする過程で惹かれあっていくという感じで、定番ではありますが、緻密に練られた世界観、スリルあり、ドキドキありで面白かったです。敵ではあるけど親代わりだったジーマとの関係性、→

  • ナツメ

    とても面白かったです。ストーリーも結末も、各所にいろいろな仕掛けがありはらはらします。何がシリンの背中を押してジーマと決別させたのか。ジーマ、エニシテ、ジャナバルそしてシリン四人の言葉と表情と態度が必然となりシリンを決心させたそこから冒険が始まります。よく表現されていますね。時々現れる語彙の豊富さ(例えば誰何の声など)文章の読みやすさきれいさもいいですね。

  • Mu@仔羊堂

    大昔の大戦で文明が荒廃した世界で、ある理由のため村ごと滅ぼされた一族の少女が主人公のSFファンタジー。 物語の世界観や伏線の張り方は割と魅力的なのだけど、何故だか物語にそれほど浸ることが出来なかった。 多分、感情の持って行き方がもう一つしっくりとこなかったからだ。 ヒロインと青年との恋もドキドキ感が足らないよ^^ あと、少女が水の剣を扱える理由はちょっとそれはどうなのよと思ってしまった。 うん、まあ、そういう事を言うのは野暮だけど。

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