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昭和の遺書 中公文庫

梯久美子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122076914
ISBN 10 : 4122076919
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan

Content Description

「遺書」は個人が時代に記す小さな刻印──。芥川龍之介、太宰治、山本五十六、円谷幸吉、三島由紀夫、石原裕次郎、美空ひばり、昭和天皇といった著名人から特攻兵、戦没学徒など市井の人まで、人物ノンフィクションの名手が昭和の歴史を遺書でたどる。平成期の遺書を扱った補章を増補した完全版。〈解説〉保阪正康

〈目次〉
中公文庫版まえがき 
第一章テロと不安と憤怒と〈昭和初年〜開戦まで〉
芥川龍之介、磯部浅一、北一輝、西田税、小林多喜二の母・セキほか
第二章 前線に散った人々 〈開戦〜昭和20年8月〉
特攻の父・大西瀧治郎、戦没学徒・林尹夫、詩人・竹内浩三、山下奉文、山本五十六、今村均ほか
第三章 敗れた国に殉じて〈敗戦前後〉
阿南惟幾、杉山元、東條英機、近衛文麿、甘粕正彦、川島芳子ほか
第四章 戦後の混乱のなかで 〈昭和20年代〉
広田弘毅、山崎晃嗣、太宰治、秩父宮雍仁ほか
第五章 政治の季節と高度成長〈昭和30~40年代〉
樺美智子、山口二矢、円谷幸吉、三島由紀夫、連合赤軍・森恒夫、小泉信三、沢田教一 ほか
第六章 大いなる終焉へ〈昭和50~60年代〉
井上成美、日商岩井常務、日航機墜落事故被害者、石原裕次郎、美空ひばり、昭和天皇ほか
補論 平成の遺書を読む

【著者紹介】
梯久美子 : 1961年熊本市生まれ。ノンフィクション作家。北海道大学文学部卒業。編集者を経て文筆業に入る。2006年、『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。2017年、『狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    昭和に亡くなった人たちの遺書を辿る一冊。自殺した人(芥川龍之介、太宰治、大西瀧治郎など)、処刑された人(北一輝、山下奉文、広田弘毅など)だけでなく、文化人・軍人・政治家など様々な人たちの生前の言葉を通じて、昭和という時代に思いを馳せることができるいい本だと思う。改めて、川端康成さんが「千万言も尽くせぬ哀切」と評した円谷幸吉さんの遺書に胸が締め付けられる。本書は単なる遺書のオムニバスではなく、樺美智子/岸上大作/山口二矢の死を一連の物語として関連づけて描くなど、著者の歴史観が織り込まれた構成も素晴らしい。

  • Gen Kato

    「遺書」で追う戦前戦中、そして戦後。各人各様、いろいろ考えさせられて、読みやすい文章なのだが読み進めるのに時間がかかる。当たり前のことながら、遺書は手紙なので、宛てられた誰かに対する思いが本音を隠させたりするわけで…   それにしても「昭和」は長い歴史区分だったなあと改めて。

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