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やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく 文春文庫

梯久美子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167923464
ISBN 10 : 4167923467
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan

Content Description

自分の顔を食べさせる前代未聞のヒーロー、アンパンマンには作者の祈りと哲学が込められていた。家族との死別、胸がつぶれるほどのさびしさに耐えた幼少期、戦争の傷、下積みの苦しさと無名であることの悲しみ―。それでも生きることを肯定し、光にむかって歩き続けたやなせたかしの生涯を、評伝の名手が綴る感動作。

目次 : 序章 ふたつの別れ/ 1 父と母/ 2 伯父の家/ 3 青春の日々/ 4 軍隊へ/ 5 戦地/ 6 敗戦/ 7 弟の死/ 8 新しい出発/ 9 韋駄天おのぶ/ 10 ふたたび東京へ/ 11 転機/ 12 アンパンマン誕生/ 13 『詩とメルヘン』創刊/ 14 アニメになったアンパンマン/ 15 絶望のとなりに

【著者紹介】
梯久美子 : 1961年熊本市生まれ。北海道大学文学部卒業後、やなせたかしが編集長をつとめた雑誌『詩とメルヘン』の編集者となる。40代でノンフィクション作家としてデビューし、『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』(新潮文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。同書は米、英、仏、伊など世界8か国で翻訳出版されている。読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞ほかを受賞した『狂うひと「死の棘」の妻・島尾ミホ』(新潮文庫)など著書多数。ジュニア向けに書いたやなせたかしの伝記『勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語』(フレーベル館)の内容が、小学校5年生の国語教科書に掲載されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 海猫

    文庫書き下ろしの本なので軽く読んでしまうつもりがページを開いてみると、予想以上に情報量が多く詳しく書いてあり、姿勢を正すような気持ちになった。抑制の効いた引き締まった文章もよろしく実に読み応えがある。もともとやなせたかし氏の人生には興味があって以前にウィキペディアを読んだりもしたが、こうしてまとまった一冊本として生涯を追うと感慨が違う。アンパンマンを生み出す以前でも、様々なクリエイティブな活動をされていたことを知ることができたのが大収穫。ところどころやなせたかし氏が作った詩が引用されているのが味わい深い。

  • ネギっ子gen

    【崇が一番嬉しいのは、人を喜ばせることだった】アンパンマンの作者にして『詩とメルヘン』の編集長の生涯を、評伝の名手が綴る。巻頭に、白黒写真。巻末に、年譜と参考文献。<夫婦とも大の愛犬家だった/「崇さんは優しすぎて喧嘩にもならない」と言っていた暢。崇の仕事を支える一方で、茶道を教え、趣味の山歩きをした。/74歳で暢と死別。眠れず、食べられず……という中、アンパンマンを描くことで悲しみから立ち直った。その後も毎日アトリエで机に向かい、最後に入院したときも、病室のベッドで子どもたちのために絵を描き続けた>と。⇒

  • いたろう

    国民的キャラクター、アンパンマンの生みの親、やなせたかし氏の評伝。アンパンマンの最初の絵本ができたのが54歳の時で、テレビアニメ化されたのは、69歳のときだったという。アンパンマンで大ブレイクしたやなせ氏だが、それ以前もいろいろなことをやっており、広告デザイン、挿絵、詩、作詞、舞台美術、アニメの美術監督、ラジオドラマのシナリオ等々、「手のひらを太陽に」の作詞をしたのが、やなせ氏だったとは全然知らなかった。本書を読んで、やなせ氏の優しい人柄が、自己犠牲のヒーロー、アンパンマンを生んだということが納得できた。

  • nyaoko

    ドラマを楽しみに毎日見ており、旅行中に読んだので思いです深い一冊になりました。筆者が柳瀬さんと共に働いていたと言う事に驚いた。柳瀬さんも、水木しげるさんも、藤子不二雄さんも、戦争を経験した人だからこそ、命の尊さや、本当の正義について、子供達に伝えたいと生涯現役を貫こうとペンを持ち続けたのだろう。昔、柳瀬さんのドキュメンタリーを見た時、マンションの部屋の扉にアンパンマンやドキンちゃんのイラストがあって、ここは仕事部屋、ここは打ち合わせ、ここは僕の部屋と紹介されていた。あの優しい笑顔が今も懐かしくて蘇る。

  • エドワード

    朝ドラ、毎朝楽しみだ。やなせたかし(柳瀬嵩)の生い立ちは史実にほぼ忠実だ。暢は全然違うね。二十代の大切な時間を軍隊に奪われ、「正義は逆転する」と心から思う。嵩は実に誠実な人で、頼まれれば断れない。嵩の言葉は自然と詩になるのは天性の才だ。出会う人がみな嵩を好きになる。三越の包装紙を作った猪熊弦一郎、いずみたく、永六輔、羽仁進、向田邦子、そして手塚治虫と辻信太郎。サンリオの辻がアンパンマンをアニメ化する。嵩は69歳、驚きの年齢だ。5年後、暢が逝く。困っている人を助ける。この信念が心に響く。絵がないのが残念。

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