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ギリシア史

桜井万里子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634414709
ISBN 10 : 4634414708
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2005
Japan

Content Description

世界全域を網羅した新版世界各国史。本巻は西欧文明の源ともいわれる古代ギリシア、ビサンツ帝国・オスマン帝国支配下の時代、近代国民国家としての独立から現代に至るまでを一貫して叙述した比類のない通史。

【著者紹介】
桜井万里子 : 1943年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了、博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • スターライト

    エーゲ海文明から説き起こし、ポリス、ヘレニズムの時代を経て、ビザンツ帝国、オスマン帝国の侵略を受けながら独立し、その後も多難な歴史を歩んだギリシアの通史。進んだ思想、社会体制を築きながら周辺国家の影響を受けて、外国への流出、多民族の流入などでもはや「本来の」ギリシア人はギリシアにはいないのではないかと思わされるほど激動の時代をくぐりぬけてきた。ともあれ、中世・近代・現代の通史を読めたのは収穫だった。

  • じょあん

    先史から現代までのギリシアの通史。まず本書では、そういう通史が可能かという問いが投げかけられる。これについて古代から現代まで一貫して変わらないギリシア語の使用を指摘して、それを話す人々(ギリシア人)のギリシア共和国の領域における歴史を叙述するという。とはいえ、ヘレニズム期やビザンツ期、あるいはオスマン支配期などにおいても各時代の全体の流れや制度を押さえつつギリシア共和国の領域の歴史の著述に入っていくので理解しやすい。同じ出版社のより詳細なシリーズ世界歴史大系の刊行予定に『ギリシア史』が無いのは非常に残念。

  • denken

    事前知識として,バルカンは民族がごちゃごちゃしてるから紛争が絶えないといった説を聞いていたが,この本をみる限り,たとい同一民族でも遠慮なく争う。民族って何だろうって思う。バルバロイである他者がいつしかマケドニアとしてギリシアの一部とみなされる。ギリシア人がいつのまにかローマ人となり,時が経つと再びギリシア人と名乗る。民族というものがあまりにも伸縮自在であっけにとられる。本日国際情勢あちらこちらで紛争が起きているなか,学ぶところの多い歴史だと思う。

  • (ま)

    ギリシアとは、ギリシア人とは・・空間か歴史か人種か宗教か伝統文化か... 栄光の古代以来ローマ・ビザンツ・オスマンと辿った通史が描くもの 、過去の栄光、メガリ・イデアやフィルヘレニズムがもたらしたもの

  • てり

    古代以降、ビザンツ〜オスマン〜近現代の流れがよくわかる。「ギリシアの通史は可能か」、「ギリシア人とは誰か」の問いも含め興味深く読む。バルカンの中の一国としての視点も発見できてためになった。

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