ぱん歴創刊・第1号

この世の成り立ちや未来を見る目を養うのに欠かせない、歴史学、人文学。

そんな学問が、いま粗末にあつかわれています。タイパにコスパ、結果を出せ、「歴史？　人文学？　それ何の役に立つの？」「これからは何でもAIにきけばわかるんだから、本は要らない」と。
このままだと、歴史の本を読むのが好きな私たち、お先まっくらです。
今のところはまだ、専門家の先生方が積み上げてこられた学問について一般人むけに書いてくださった本がたくさん出されています。これらの本のお世話になってきた勉強好きのみなさん、本を守るには、われわれの知性こそが頼りかも知れません。われわれが本を読んで受けた感銘や、考えたことを分け合い、そしてこちらからも著者や編集者、版元へ返信して、少しでも出版をもりあげられたらと思います。
第1号には‥‥
21人の読書人たちが、新旧とわず好きな歴史の本を紹介する「歴史お勉強本、私のこの1冊」。
個性的な3人の研究者の先生方（栂正行・五郎丸聖子・野口良平）による「私の勉強本ことはじめ」。ルポライター・在野の研究者による読書案内「このひとにきけ！」。
そのほか、「ありがとう！　陳舜臣先生」「この先生をかってに追いかけろ　山田康弘先生（日本中世史）の巻」「アメリカのいろいろ」「吉川弘文館・歴史文化ライブラリーをぜ〜んぶ読みたい！」
など、様々な企画を取りそろえています。
歴史の本が大好きで、文章が書け、コンセプトに賛同してくださる書評家さま、募集中です！
AIに振り回されないためにも、いっぱん人よ、良質の歴史の本を読んで書評を書こう！