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学生に賃金を

栗原康

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794809957
ISBN 10 : 4794809956
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
栗原康 ,  

Content Description

ありえないほどの高学費。奨学金という名の借金。バイト・就活漬けの日々。…学生生活はなぜここまで破壊されてしまったのか!?想像してみよう、無償の大学を。万人の自由な生が花開く時空を。

目次 : 第1章 大学無償化の思想/ 第2章 奨学金地獄/ 補論1 対談 院生問題―いま、「学生に賃金を」を考える(秋山道宏×栗原康)/ 補論2 論考 大学賭博論―債務奴隷化かベーシックインカムか/ 第3章 “借金学生”製造工場/ 補論3 論考 大学生、機械を壊す―表現するラッダイトたち/ 第4章 悪意の大学/ 巻末特別座談会 さよなら、就活!こんにちは、夢の大学!(渡辺美樹+大滝雅史+岡山茂+栗原康)

【著者紹介】
栗原康 : 1979年埼玉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程満期退学。現在は東北芸術工科大学で非常勤講師をつとめている。専門はアナキズム研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • きいち

    うん、なるほど、確かに理屈じゃない。◇そして確かに、『教育劣位社会』で明らかにされたように、支持する人も多くはないだろう。ただでさえ理解者の多くないベーシックインカムを、それも学生にのみ提供しようというのだから。高等教育支出への支持率が低いこの国で。そして、そんなものは著者も重々承知、それでも言わずにいられない、その心の動きが、とてもいいと思った。◇また、学問は共有財、ゼロサムではなく、多様な参加者がいればいるほど増えていくというのは見逃せぬ観点だ。そんなふうにここから広がるネタの多いおもしろい本だった。

  • おおにし

    「学生に賃金を」というタイトルは突飛もない主張のようだが、この本を読んでみてこれは説得性のある言葉であると感じた。高い学費のため生活費をバイトで稼がざるをえない学生たちの学ぶ権利は保障すべきだと思う。奨学金をかえさないとブラックリストに載せるぞとサラ金ようにとりたてる支援機構のやり方はもってのほかだ。奨学金は給付制にするか出世払いでよいだろう。はたらかないでカネだけほしいという著者を少しは見習い、学生たちはもっとわがままに自己主張していいよ。

  • オランジーナ@

    やはり、日本の大学は学費高すぎるね。とりあえず国立大学は、放送大学並の学費にすべき。

  • アルゴン

    ★★★★ 学生の待遇改善を求めた本。将来役に立つか立たないか分からないことを学ぶ学生、すなわち認知資本主義の立場からは「ムダ以外のなにものでもない」学生でも、総合的に見ると有意義であるわけで、それを学費を高くし、貸付利子をつけることによって言いなりにしようというのは確かにいただけません。本書の主張には正直無理があると思う部分もありますが、生産性向上をとなえる力の方が圧倒的に強く、社会もそうなってしまっている以上、これくらい過激な本がないとバランスがとれないかも。

  • のうみそしる

    教育を資本と交換可能なものとして考えているから、オカシなことになる。教員と同じく知的活動に携わっているんだから、むしろ賃金をもらわねばならない。「役に立つ」人間の量産にはもううんざり。無関心はやめて、地道に行動していかなければ、と思わせられる。なんでGDPが下がってんのに学費あがるのよ。

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