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大杉栄セレクション 平凡社ライブラリー

栗原康

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582769500
ISBN 10 : 4582769500
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

明治から大正期に活動したアナキスト、大杉栄は社会の問題を常に考え、もがき、格闘し、人を、そして命あるものすべてを愛した。一九二三年に国家権力によって抹殺された大杉。百年が経過した現在もなお、一部の層による支配、差別や貧困問題、やりがい搾取、同調圧力など、大杉が打破しようとしていた課題が世の中にはびこっている。そんな時代に触れたい、大杉の魂の言葉。

目次 : 創作/ アナキズム/ 民衆芸術論/ 生物学/ アナキストどんなひと/ 労働運動論/ ロシア革命論

【著者紹介】
大杉栄 : 1885年香川県生まれ。社会運動家、アナキスト。東京外国語学校仏語科卒業。幸徳秋水らの影響を受け、社会運動に参加。『近代思想』や『文明批評』などを創刊し、無政府主義を論じた。主な著書に『自叙伝』など。クロポトキンやダーウィンの著書の翻訳も手掛けた。1923年9月1日の関東大震災に際し、伊藤野枝、甥の橘宗一とともに虐殺。享年38

栗原康 : 1979年埼玉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程満期退学。東北芸術工科大学非常勤講師。専門はアナキズム研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • かんがく

    大好きな栗原康が解説を書いていたので、以前から気になっていた大杉栄の思想に触れる。アナキズムの立場からボルシェビキの労働者独裁を批判するが、想像していたよりは穏健。哲学や経済の話の途中に生物学の話が入ってくるのが独特だった。

  • メルキド出版

    「生の拡充」「鎖工場」

  • Fumoh

    アナキスト大杉栄。「支配」を何よりも嫌った大杉の思想というか人格観を見ることができる。わたしは自分が高校生のころを思い出した。あれをやれ、これをやれ、と言われ続けて(進学校だった)、そんなんじゃ将来ダメな大人になるぞと言われ「それってどういうことですか? ダメな大人ってなんですか?」と言ったら何を生意気な、と言われ……そんな権力闘争の環境に大学生以降もいたら、きっとわたしも大杉のようになっていたと思う。その時に感じていた、殻を打ち破っていくような感覚、その陶酔、生きているといった感情、それが大杉の求めて

  • 卍ザワ

    大杉栄が実際に執筆した文章を読んで、現代でも通用する考え方やアナキズムに、明治・大正期の日本に、こんな思想家がいたのか、栗原康と言っていることは、そんなに大差ないのと、軽くビックリした。時代が大杉栄に追いついたのか、栗原康の解釈も、現代風に多少アレンジが入っているか。マルクス主義にしても、同じ社会主義者にカテゴライズされるだろうに、あの当時で完全否定しているが、無政府主義も、社会制度に持っていくにはかなり無理がある。動物生態学の相互扶助の解説も、お茶を濁す感じがする。

  • メルキド

    「生の拡充」「鎖工場」

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