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つかのまのこと

柴崎友香

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784040650630
ISBN 10 : 4040650638
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

かつての住み家であったのであろう、“この家”を彷徨い続ける“わたし”。その理由がわからないままに時は移り、家には次々と新しい住人たちがやってくる。彼らを見守り続ける“わたし”は、ここで、いったい何を、誰を待っているのか―。俳優・東出昌大をイメージして作品を執筆、さらに写真家・市橋織江がその文学世界を撮影した、“新しい純文学”。

【著者紹介】
柴崎友香 : 1973年、大阪府生まれ。2007年『その街の今は』で芸術選奨文部科学大臣新人賞・織田作之助賞大賞、2010年『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞、2014年『春の庭』で芥川龍之介賞を受賞

東出昌大 : 1988年、埼玉県生まれ。俳優。2012年映画『桐島、部活やめるってよ』で俳優デビュー。同作品で第67回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞、第36回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2016年公開の『聖の青春』で第40回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助

    東出昌大を想定した当て書きの、フォトブック。主人公が幽霊、の設定。フワフワした空気感が味わい深かった。読んでいるうちに、写真の背景となった家がどうしても気になってしまった。テレビ東京の特番ドラマ『手紙』(東野圭吾・原作)に出ていた家のような気がして、途中から文章が中々入ってこなかった。

  • しいたけ

    今を生きている時の「生」と、生きることが終わった後の「生」。切り離せない幽玄の世界に酔う。儚いのに凛とする。文と写真が織りなす時空に、胸をときめかせ飛び込んだ。東出昌大をたいして好きではなくても大丈夫。物語を体現した彼の存在の深さに、きっと誰もが圧倒される。まあ、私は東出昌大をたいそう好きなのだけれど。

  • tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

    ☆5.0 思い上がりも甚だしい事、お許し下さればですね、仮にです、本当に仮にです、私が作家になれたとしたらです、この『つかのまのこと』のような文章で、この『つかのまのこと』のようなお話を書いてみたいです。 内容はですね、幽霊の“わたし”が“この家”に住み続けてしまったお話なのです。

  • なゆ

    とても好きな感じ。ざっくり言えば、古い家に棲み着いてる幽霊、それが東出くん。手にとった時は少々引っかかりを覚えたけど、読み始めると東出昌大の存在がしっくり馴染んでいる。静かなイメージを持ってたせいかな。この古い家の雰囲気に合うのかも。何が起こるでもなく、代々の住人の暮らしをただ見つめている。縁側で、塀の上で。なんだか猫のよう。まなざしが優しい。『家守奇譚』がふと浮かぶ。短すぎて読み足りない。もっと読んでいたい世界。写真よりももっと文章を増やしてもよかったんじゃないの?なんて言ってみたくなる。

  • ゆかーん

    古い平家に住み着いた、幽霊の日常を描いた小説。東出昌大さんがモデルとなって、家の至る所に出没する幽霊の姿を再現しています。白のシャツと黒のズボン、その出で立ちからはどんな人物なのか全く分かりません…。己が己を分からなくなりかけながら、一人孤独に家に住み着く幽霊でしたが、家に住んでいる虫好きの少女との出会いが、彼に生という考えを植え付けていきます。時代は流れ、親しい人がどんどんいなくなる寂しさは死の世界。対する虫を探し生き生きと行動する少女からは生命力を感じます。陰と陽の相対する描写が不思議な魅力です。

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