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日本人が知らない世界遺産 朝日新書

林菜央

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022952752
ISBN 10 : 402295275X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
林菜央 ,  

Content Description

世界遺産システムの矛盾と課題に、私たちはどう向き合うか。理念としては美しい世界遺産も、世界遺産委員会の政治化の傾向や、開発政策との齟齬など、簡単には解決できない矛盾や課題を抱えているのは、その事務局の専門官として私自身も強く感じていることです。紛争や戦争、気候変動、自然破壊など地球レベルの多くの問題で、危機に瀕している世界遺産も少なくありません。

目次 : 1章 世界遺産の本当の魅力は「多様性」(デスクワークだけでは終わらない仕事/ ミッション遂行のため、巨大な洞窟をひたすら歩く/ 死がすぐ近くにある3日間 ほか)/ 2章 世界遺産はどのように選ばれ登録されるのか(どのような流れで世界遺産は決まるのか/ 新規登録手続き―ギリギリで間に合わないという悲劇/ 登録のサイクル―暫定リストにエントリー ほか)/ 3章 世界遺産のメリットとデメリット(世界遺産と持続可能な開発目標(SDGs)/ ダム・水力発電開発と世界遺産/ ラオスのダム開発と世界遺産の複雑な関係 ほか)/ 付録 私のお薦め世界遺産とその見どころ

【著者紹介】
林菜央 : 日本人唯一のユネスコ世界遺産条約専門官。上智大学、東京大学大学院で古代地中海・ローマ史専攻。フランス政府給費留学生としてパリ高等師範学校客員研究員、パリ第四大学ソルボンヌ校で修士号取得、ロンドン大学で持続的開発も学ぶ。在フランス日本大使館の文化・プレス担当アタッシェを経て、2002年よりユネスコ勤務。ユネスコ・博物館プログラム主任などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • お抹茶

    1975年の世界遺産条約は,国境を越えた人類共通の財産というだけでなく,別々のカテゴリーだった「人間が創り上げた文化」と「自然」を,学術的にも保全の実践のうえでも統合した意義も大きい。歴史都市は人間の居住地として存続している点が保存を難しくしている。大規模な工事や修復の際は事前に事務局や諮問機関と折衝し,登録抹消にならないように緻密な学術的調査や保存計画の修正などが必要。候補案件の9割以上は世界遺産として登録される。著者のお薦め世界遺産は,ダマスカス,オマーンのフランキンセンス,杭州・西湖など。

  • Go Extreme

    世界遺産の本当の魅力=多様性: アンドレ・マルロー「人類全体の財産」 1975年世界遺産条約 世界遺産登録→主権国家にり利益大 3分類ー文化・自然・複合遺産 圧倒的に多い文化遺産ー理念が文化遺産保護 意外と少ない自然遺産 日本に複合遺産なし 複合遺産ーメソポタミア文明の古代都市 保存と開発問題ー歴史的町並み 負の遺産<記憶の場 どのように選ばれ・登録されるか: 暫定リスト・候補の9割認定 基準ー顕著は普遍的価値・10の具体的基準の少なくとも1つ満たす・神聖性/関全性&保存管理体制が万全 世界遺産とSDGs

  • Rino Terashima

    日本人唯一のユネスコ世界遺産条約専門官のお仕事内容について。世界遺産検定で出題される基礎知識の内容にも関連してます。

  • トマシーナ

    著者が実際に現地に赴き、その目で確かめた世界遺産の現地調査に始まって、世界遺産の登録のされ方から、危機遺産、世界遺産のあり方など、全く知識のない人にも比較的わかり易い内容ではある。

  • はる

    世界遺産の内情しか印象に残っていない。そりゃ生活が脅かされる一面もあるよなあ。それからコロナの打撃が大きかったことも。

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