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ISBN 10 : 4389401297
Content Description
「この道より我を生かす道なし この道を歩く」新しき村の入り口に立つ木碑にそう書かれてある。武者小路実篤は単なる芸術家ではない。自分をよく生かすことはそのまま人類をよく生かすことに通ずる、という「個」と「人類の意志」との直接的な合一を追い続ける思想家でもあった。新しき村はその「我を生かす道」の一つの現れであった。新しき村を除いては武者小路を語れないのである。自然主義文学期の渦中に登場し、芥川龍之介をして「文壇の天窓を開け放って爽な空気を入れた」といわしめ、「書きたいことは全部書き、書きたくないことは全部書かない」そういう書き方をつらぬき、型破りの人間武者小路実篤は、悠悠九十歳の天寿をまっとうしたのである。
目次 : 第1編 武者小路実篤の歩んだ道(幼年時代/ 少年時代/ 青年時代/ トルストイ接近/ 『白樺』への道)/ 第2編 作品と解説(お目出たき人/ 戯曲『その妹』/ 幸福者/ 友情/ 愛と死 ほか)
【著者紹介】
福田清人 : 1904(明治37)年長崎に生まれる。1927年東京帝国大学文学部国文科卒。立教大学教授をへて、実践女子大学教授、日本近代文学館常任理事を歴任。1995年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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