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国際協力と想像力 イメージと「現場」のせめぎ合い

松本悟

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784535559752
ISBN 10 : 4535559759
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

コロナで現場に行けない!どうする?途上国を訪れることが難しい今だからこそ、想像力を働かせ、固定観念から自由になろう。国際協力の「送り手」と「受け手」が描くイメージのギャップを現場から解明する意欲作。

目次 : バナナ売りのおばあさんは何を考えているか―国際協力の相手を想う/ 第1部 想像される「受け手」―開発/協力の理由はどう作られるか(幻の高原都市開発と5万人移民計画―日本のカンボジア援助事始め/ 安全「だから」援助するのか、安全の「ため」に援助するのか―アフガニスタンと中村哲医師/ 発展を方向付けるイメージ―スリランカ、農村ファーストという選択)/ 第2部 「送り手」の働きかけ―国際協力のイメージを広める/縮める(未知への想像力を育成する―学校教育における国際協力の語られ方/ ODAマンとは何者か―外務省のODA広報と想像力/ イランで難民支援を呼びかける―模範的な政府、模範的な発信)/ 第3部 「受け手」と「送り手」の交渉―ゆさぶられる国際協力(住民はコミュニティをどう語るのか―タイの農村開発における住民のイメージ戦略/ もし開発協力をしなかったら―タイのNGOによる「負のイメージ」の伝達/ 「生き物」としての国際協力―中国貴州省にみる世界銀行と開発事業の現地化)/ 想像力の「原っぱ」を―国際協力の手段を超えたコミュニケーション

【著者紹介】
松本悟 : 1963年生まれ。法政大学国際文化学部教授。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業、シドニー大学地球科学大学院地理学専攻修士課程(研究)修了(MSc)、東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了(国際協力学)。学部と修士の間にNHK報道記者や国際協力NGO日本国際ボランティアセンター(JVC)ラオス事務所代表として、修士と博士の間にアドボカシーNGOメコン・ウォッチ代表理事などとして活動。チュラロンコーン大学アジア研究所客員研究員(2018年度)。ジャーナリズム、アクティヴィズム、アカデミズムを自己の中に融合して、複数のNGOの顧問、日本政府の委員など立場を超えた活動と研究を実践中

佐藤仁 : 1968年生まれ。東京大学東洋文化研究所教授。東京大学教養学部教養学科(文化人類学)卒業、ハーバード大学公共政策大学院修士課程修了(公共政策)、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了(学術)。プリンストン大学国際・公共政策大学院客員教授などを歴任。第10回日本学士院学術奨励賞受賞。2020年12月より国際開発学会会長を務める。主な著書に『野蛮から生存の開発論―越境する援助のデザイン』(ミネルヴァ書房、2016年、第21回国際開発大来賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Sanchai

    いろいろ考えさせられる本だった。国際協力に携わっている人は、いろいろな場面で本書で紹介されたのと似たような経験をしていると思う。自分が期待していたような反応が相手から返ってこない時、自分が当たり前だと思っていたことでつまづいたりした時、最初は動揺し、相手に少し怒りも覚えるが、なぜ相手はそういう言動をしたのかを考え、同じことを繰り返さないためにはどうすべきかを考える。「現場」を理解するとはどういうことかを改めて見つめ直せる良書。堅苦しい学術書と違って読みやすい。

  • Go Extreme

    バナナ売りのおばあさんは何を考えているか―国際協力の相手 想像される受け手―開発・協力の理由 幻の高原都市開発と5万人移民計画 安全だから援助するのか・安全のために援助するのか―アフガニスタンと中村哲医師 発展を方向付けるイメージ―農村ファースト 送り手の働きかけ―国際協力のイメージ 未知への想像力を育成する ODAマンとは何者か―外務省のODA広報と想像力 受け手と送り手の交渉―ゆさぶられる国際協力 住民はコミュニティをどう語るのか もし開発協力をしなかったら 生き物としての国際協力 想像力の原っぱを

  • なーちゃま

    「コロナで現場に行けないから想像力で研究しよう!でもそれを養うにはどうすべきか?」が本書の最初の狙いだったと思うが、結果的には「現場に行った人の分析から想像して仮説を立て、現地に行かずに研究すればいいじゃない!例として我々の現地調査を見てみてよ」というメッセージ伝達に陥っていた(悪いことではない。学びにはなった)。しかし論者によって「想像力」という言葉に乗せている意味合いが大きく異なっていて若干統一感に欠ける。私が期待した「想像力」は佐藤先生とまっきーさんの文章に一番近かった。まっきーさん絵上手すぎ。

  • とある本棚

    編者の佐藤仁氏のファンであるが、この本は分担執筆ということもあり、同氏の深みのある分析を楽しみたいのであれば別の本を勧める。章により当たり外れがある。 他方で、昨年度はコロナ禍で国際協力の従事者にとっては歯痒かったのは事実であり、本書のテーマである「国際協力には想像力」という言葉にはハッとさせられ、膝を打つ思いがする。現場目線を忘れないようにしたい。

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