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資本主義から脱却せよ 貨幣を人びとの手に取り戻す 光文社新書

松尾匡

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334045265
ISBN 10 : 433404526X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

“経済の仕組み”に問題がある。経済学の論客二人と不安定ワーカーが問う。私たちが、いま発明すべき「新しいストーリー」とは?

目次 : プロローグ 私たちの「借金」とは何か?/ そもそも、お金とは何か?/ 債務棒引き制度はなぜ、どの程度必要か/ 現代資本主義の問題点/ 私たちは何を取り戻すべきなのか/ 銀行中心の貨幣制度から国民中心の貨幣制度へ/ 信用創造を廃止し、貨幣発行を公有化する/ 「すべての人びと」が恩恵を受ける経済のあり方とは?/ 淘汰と緊縮へのコロナショックドクトリン/ 「選択の自由」の罠からの解放/ 「考える私」「感じる私」にとっての選択/ 脱労働社会における人間の価値について/ 不平等の拡大と個人空間化

【著者紹介】
松尾匡 : 1964年、石川県生まれ。’87年、金沢大学経済学部卒業。’92年、神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程修了。経済学博士。久留米大学経済学部教授を経て、2008年、立命館大学経済学部教授

井上智洋 : 駒澤大学経済学部准教授。経済学者。慶應義塾大学環境情報学部卒業。IT企業勤務を経て早稲田大学大学院経済学研究科に入学。同大学院にて博士(経済学)を取得。2017年から現職。専門はマクロ経済学、貨幣経済理論、成長理論。人工知能と経済学の関係を研究するパイオニア

高橋真矢 : 兵庫県生まれ。高校中退、高卒認定(旧大検)取得、夜間学部大学卒業。現役不安定ワーカー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おおにし

    (読書会課題本)資本主義脱却への道は、国民中心の貨幣制度への抜本的改革というハード面だけでなく、我々の意識改革もセットで行う必要があることを理解した。例えば「国の借金」「財政規律」などの政治用語や「働き方の多様化」「選択の自由」など一瞬ポジティヴに聞こえる用語の中に、資本主義を維持するために我々を縛っている”呪い”がこめられていることに気づく必要がある。しかし、新書のページ数では説明不足な部分が多かった。特に資本主義脱却後の社会のイメージがまったく伝わってこなかったのは残念。続編を望む。

  • Mc6ρ助

    『・・中央銀行の持つ国債が返さなくていいものだと公衆に正しく認識されないかもしれないと・・。そして・・ターナーが提案しているのが、日銀保有国債の一部を、無利子永久債に転換して事実上消却せよという・・での提案である。同様の提案は、・・ニューケインジアン側と見られるジョセフ・スティグリッツも・・。すなわち・・当面現実的に可能な不況対策としては、ニューケインジアンの発展バージョンの左派と、信用創造批判派の政府通貨論との間には、実質的違いはない・・。(p155)』国債は返さなくてよいものだと正しく認識しよう!!

  • Tenouji

    川崎じもと応援券の流通量、銀行の信用創造って今も機能しているか、と疑問を持ち、映画MATRIXを再度観なおした私には、とてもタイムリーな内容だったw。後半は個人の幸せまで言及しているので、幅広い内容だが、基本は「設備+人」への企業投資中心で社会が成長する段階は終わったのか、という印象と、「デジタルテクノロジ+金融」の力を持った組織や個人が、どんどん富んでいき、それ以外の個人は流動性と孤立化の波にのまれていくという現代資本主義のイメージが理解できた。

  • belalugosi6997改めベラ・ルゴシ

    「この人の本が読みたい」という著者に出会う。今年は高橋真矢、楽しく読んだ。驚愕は「信用創造廃止論」である。但し読むと銀行の特権で格差の温床の無から貨幣を発行できる信用創造がダメなのだ。信用創造は中央銀行だけに止め、格差縮小せよ。中央銀行は金融機関の奴隷で、国民のためにないと嘆く。 「選択肢の自由」は幸せか?お金だけが幸せではない。だが今日の社会問題はお金によって解決できるものである。貧乏人が「お金だけが幸せではない」は説得力がない、お金を持った幸せを知らない。選択肢の自由が言えるのは持つべき者だけ。ベスト

  • JUN

    自分には少し難し過ぎた。

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