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父として考える

東浩紀

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140883242
ISBN 10 : 4140883243
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

娘ができて初めて見えた日本社会の問題点とは。育児体験の比較から教育問題、「子ども手当て」などの保育支援策、民主主義の新たな可能性まで、今日の知的課題をも浮き上がらせる白熱の討論。

【著者紹介】
東浩紀 : 1971年生まれ。批評家、小説家、早稲田大学教授。専攻は哲学、表象文化論

宮台真司 : 1959年生まれ。社会学者、首都大学東京教授。専攻は理論社会学、社会システム理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mitei

    多分一般人がこのテーマで話したら、自分の娘、息子自慢で終わるような所を社会学者が対談という形で話すと当然プロだからだけどもこうも深い考察が出来るんだなと驚く。親子関係から社会問題、自らの経験と合わせた社会の変遷など興味深い話が多かった。宮台氏が意外と私と近い地域で暮らしていた事があるのも親近感が勝手に湧いて来た。娘さんの名前を公開してたけど今時の名前だなぁと思うと同時に公開して大丈夫?と心配した。また機会があればこういう本も読んでいきたい。

  • うりぼう

    54歳になった自分は、まさに宮台世代。でも、子どもは、大学生、高校生なので、今の子育て世代を知らず、大変ですねと言う他はない。若き職員の真面目さと面白みのなさは、自分に生き写しなので、時代を先取りした自分に気づく。娘達が、自分の不快な面ばかりが似るのも、そこに意識がある私に感応したのだろう。「育てたいように子は育つ」というのは真理で、自分の枠をはみ出ず、若い頃の鏡のようで、可愛いと思うしかない。地域は政治よりは賢いので、共同体に価値を見出す胎動はある。宮台氏が言うように見せて選択させる他なし。論より証拠。

  • おーしつ

    子供を持つということは人生で一番大きな変化かもしれない。 変化はひとそれぞれだし、子育て・教育には「正解」がないのを実感するが、 子を持ち、なにかしらの変化を経た両氏が父として「家族・社会・教育・民主主義」を語る内容には(私も父として)豊富な示唆を受けた。 子は「体験」から学ぶ。だからこそ親は子にどうしても時代や社会の違いを忘れて「自分の体験」を強いてしまいがちだが、それは往々にして誤りである (自体験を踏まえてのある程度の誘導はアリだと思う)。 しかし子育ての記憶はどうして上書きされちゃうのかな。不思議

  • おっとー

    子育てをめぐる二人の人文系父親のざっくばらんな対談。子どもができることで、街の見方が変わったり、コミュニケーションのあり方を見直したり、教育について考えたりと思考の幅が広がっていく。時代を感じるのはツイッターへの肯定的な評価。本書の刊行当時は新たなコミュニケーションツール、知のつながりを紡ぎ出すツールとして期待されていたことが良くわかる。数年経ち、まさか開放ではなく閉鎖に使われるツールになるとは思いもよらなかっただろうな…。

  • りり

    頭の良い人が父親になると、こういうことを考えだすのか!と思わされた本。二人とも都市の構造についての話題が盛り上がったのが興味深い。六本木ヒルズが家族連れに優しい場所とはビックリ!そこから発展して、住む土地に対する思い入れというか、子供と成育環境なり、お受験問題に話が進んでいくのだが、あくまで俯瞰で見るという視点が二人には共通している。そのことが面白かった。でも最終章で、二人とも自分の娘に呼びかける(戻る)という形で締めたのが、なんとも微笑ましく感じました。

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