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クォンタム・ファミリ-ズ

東浩紀

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784104262038
ISBN 10 : 410426203X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2009
Japan

Product Description

第23回 三島由紀夫賞 受賞!!

批評から小説へ、ゼロ年代のラストに放つ東浩紀の新境地!

2035年から届いたメールがすべての始まりだった。モニタの彼方には、まったく異なる世界の、まったく異なるわたしの人生があるのだ――。高度情報化社会、アリゾナの砂漠、量子脳計算機科学、35歳問題、幼い娘、ショッピングモール、そして世界の終わり。壊れた家族の絆を取り戻すため、並行世界を遡る量子家族の物語。

<東浩紀>1971年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。専門は現代思想、表象文化論、情報社会論。1993年に批評家としてデビューし、1998年に出版した『存在論的、郵便的』でサントリー学芸賞受賞。2006年10月より、東京工業大学世界文明センター特任教授。著書に『動物化するポストモダン』『ゲーム的リアリズムの誕生』『キャラクターズ』(桜坂洋と共著)など多数。

Content Description

2035年から届いたメールがすべての始まりだった。高度情報化社会、アリゾナの砂漠、量子脳計算機科学、35歳問題、ショッピングモール、幼い娘、そして世界の終わり。壊れた家族の絆を取り戻すため、並行世界を遡る量子家族の物語。

【著者紹介】
東浩紀 : 1971年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。専門は現代思想、表象文化論、情報社会論。93年に批評家としてデビューし、98年に出版した『存在論的、郵便的』でサントリー学芸賞受賞。2006年10月より、東京工業大学世界文明センター特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヨムヒト

    私が理解出来ていないのか、物語が破綻しているのか、もうよくわからない。パニック。量子コンピュータによるシュミレーションにより並行世界を行き来できるようになって、其々の世界から家族のメンバーを集めたという話。無駄に文学ぽくして、無駄に物理学ぽくしたことで、ぐちゃぐちゃになってる。筆者は頭良い人なので、整合性とれてるのかもしれないけど、いや、やっぱり取れてへんで、なぜなら、まず、並行世界は行き来できまへん。時間を返してくれー!!

  • Ecriture

    「計算資材」という概念を導入して郵便論が持つ物質性を見つめ直し、郵便的複数性が有限である(ように見える)ことを示したところにシビれた。仮定法過去は増え続けるわけではない。「可能世界のキルティング・ポイント」という表現に明らかなように、著者はクリプキとジジェク、デリダの関係を大幅に整理し直している。『存在論的、郵便的』は10年後に小説という虚構の形式をとった「郵便的存在論」として更新された。嘘をつく動物に進化した著者の姿がそこにある。

  • 量子力学を下敷きにした平行世界もののSF小説。ジャック・デリダ、村上春樹、ドストエフスキーなどに関連した様々な要素が盛り込まれています。話が複雑で異なる種々のテーマが盛り込まれているにもかかわらず物語に論理的破綻が見られず冗漫にもなっていないのは見事でした。ただ設定がかなり凝っていることもあり理解するのにだいぶ苦労しました。

  • めだいさる

    有名評論家が書いた初の小説。 SF風味の純文学といった感じか。 途中まではどう着地するか心配だったが、終わってみれば意外に纏まっていた。 サブカル論も書いているイメージがある著者だが、ヲタ臭強めのADVゲームと純文学を融合させたような、雰囲気も感じた。

  • 阿呆った(旧・ことうら)

    『動物化するポストモダン』で有名な東浩紀の小説。『並行世界』『ネット』『家族』『あり得た人生』等が、キーワードに挙げられると思う。哲学や量子論などの専門用語が当たり前のように出てくるため難解だが面白い。『ひとの生は…決してなしとげられなかったが、しかしなしとげられる《かもしれなかった》ことに満たされている。生きるとは、なしとげられるはずのことの一部をなしとげたことに変え、残りをすべてなしとげられる《かもしれなかった》ことに押し込める、そんな作業の連続だ』など東流の名言が哲学者らしい含蓄に富んだ作品だ。

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