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仙人と妄想デートする 看護の現象学と自由の哲学

村上靖彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784409940099
ISBN 10 : 4409940090
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

医療の世界には技術、法、倫理の制約がある。しかし、それら外からの規範とは別に、看護師や家族、患者の間には、個々の状況に応じた自発的な実践のプラットフォームがうまれ、病のなか、苦しみのなかで、かすかな創造性を獲得する。それは自由と楽しさの別名でもある。重度の精神病、ALS、人工中絶など存在の極限に向き合う看護師の語りの分析が、哲学に新たなステージを切りひらく。

目次 : 実践のプラットフォームについて/ 第1部 ローカルでオルタナティブなプラットフォーム―規範や制限からの自由をつくる(社会通念から外れたところで実践のプラットフォームを作る―助産師辰野さん/ 精神科病院の見える壁と見えない壁/ メガネをかけてごはんを食べる自由―精神科病院の保護室)/ 第2部 プラットフォームの作り方と対人関係(患者さんが慕ってくださる―重度の統合失調症患者との共同体としての病院/ 仙人と妄想デートする―地域における重度の統合失調症患者のホールディング/ 衰弱した患者とのコンタクト―植物状態の患者とALS患者のケア)/ 第3部 看取りと享楽のプラットフォーム―看護実践における楽しいことの問い(娘が作ったエビフライを食べて死ぬ―死と行為の共同性/ 死産の子どもとつながる助産師/ 現象とはリアリティのことである―現象学的なナラティブ研究の方法論)

【著者紹介】
村上靖彦 : 1970年東京都生。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程満期退学。基礎精神病理学・精神分析学博士(パリ第七大学)。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 瀬希瑞 世季子

    健康/病の対立ではなく病と併存する健康を作動させるシステムとしての病院。筆者はそこに、メルロ=ポンティが語った、未来の出来事の可能性を開く非人称的な場としての制度を見出している。

  • 看護の現場から五つのケースを紹介。これがまー抜群に面白いんだよなー。現象学的還元はよく知らんけど、逐語録を言い淀みにも注目しつつ匍匐前進のようにチマチマ分析する方法はへーっとなる。一方で、最終章の議論の綱渡り感と、amazonの★1レビューの味わい深さを併せて堪能してほしい。質的分析つって色々インタビューするのって、めちゃくちゃ面白いんだけど理論的な裏付けとか現場にどれだけ貢献してるんだとかを求められるとちょっとモニョモニョしますよね。まあそこに収まらないからこそ価値があるんだろうけど。

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