Product Details
ISBN 10 : 4409940090
Content Description
医療の世界には技術、法、倫理の制約がある。しかし、それら外からの規範とは別に、看護師や家族、患者の間には、個々の状況に応じた自発的な実践のプラットフォームがうまれ、病のなか、苦しみのなかで、かすかな創造性を獲得する。それは自由と楽しさの別名でもある。重度の精神病、ALS、人工中絶など存在の極限に向き合う看護師の語りの分析が、哲学に新たなステージを切りひらく。
目次 : 実践のプラットフォームについて/ 第1部 ローカルでオルタナティブなプラットフォーム―規範や制限からの自由をつくる(社会通念から外れたところで実践のプラットフォームを作る―助産師辰野さん/ 精神科病院の見える壁と見えない壁/ メガネをかけてごはんを食べる自由―精神科病院の保護室)/ 第2部 プラットフォームの作り方と対人関係(患者さんが慕ってくださる―重度の統合失調症患者との共同体としての病院/ 仙人と妄想デートする―地域における重度の統合失調症患者のホールディング/ 衰弱した患者とのコンタクト―植物状態の患者とALS患者のケア)/ 第3部 看取りと享楽のプラットフォーム―看護実践における楽しいことの問い(娘が作ったエビフライを食べて死ぬ―死と行為の共同性/ 死産の子どもとつながる助産師/ 現象とはリアリティのことである―現象学的なナラティブ研究の方法論)
【著者紹介】
村上靖彦 : 1970年東京都生。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程満期退学。基礎精神病理学・精神分析学博士(パリ第七大学)。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Book Meter Reviews
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
瀬希瑞 世季子
読了日:2024/03/09
酢
読了日:2023/04/21
(外部サイト)に移動します
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .

