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光のうつしえ廣島ヒロシマ広島

朽木祥

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062183734
ISBN 10 : 4062183730
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
朽木祥 ,  

Content Description

真夏の夜、元安川にはいくつもの灯籠が流れる。戦後を生きるわたしの目に映った原爆を、産経児童出版文化賞受賞の朽木祥が描ききる。

【著者紹介】
朽木祥 : 広島生まれ。被爆二世。上智大学大学院博士前期課程修了。デビュー作『かはたれ』(福音館書店)で第三十五回児童文芸新人賞、第三十九回日本児童文学者協会新人賞ほか受賞。『彼岸花はきつねのかんざし』(学習研究社)で第三十三回日本児童文芸家協会賞受賞。『風の靴』(講談社)で第五十七回産経児童出版文化賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 紫綺

    「どうか、あなたたちの世代が生きる世界が平和でありますように。自由な心を縛る愚かな思想が、二度と再びこの世界に紛れこみませんように。健やかに成長され、生を全うされますように。」…はい、生きます!!(涙)無辜の民…決して傍観者にはなりません!!(涙)

  • しいたけ

    「泣くこともできないほど空っぽになる」。「無辜の民」が突き落とされた、底なしの孤独。廣島の話だが、そこにとどまらず、空襲にあった各都市、沖縄、アジア、ユダヤ人、世界中の罪なき無辜の民にまで及んでいく。身近な小さな哀しみを丁寧に知っていくことが、世界の大きな問題に立ち向かう発端になる。「君たちはどうかこのまま加害者にも被害者にもならないで生きていってほしい。そして、決して傍観者にはならずに、あの戦争で起きたこと、廣島で起きたことを、伝えていってほしい」。児童書だからこその、思いが込められた良書。

  • chantal(シャンタール)

    終戦から25年、中学生の希未たちは文化祭のために身近な人にあの日の事を尋ねる中で「被爆」と「被曝」の違いや、ずっと言葉に出来なかった辛さや悲しみを知る。許嫁をなくした吉岡先生は言う。「加害者になるな。犠牲者になるな。そしてなによりも傍観者になるな。」今でも世界中で無辜の人々が戦火の中で生命を落としている。亡くした人を悼み忘れない。「八月の光」でも朽木さんが伝えたかった事。前付の「世界中の『小山ひとみ』さんのために」の意味が分かった時には涙が止まらなくなる。色とりどりの灯籠が人々の想いを未来へと運んで行く。

  • かおりんご

    児童書。今まで、色んな戦史を読んできたけれど、意識的に避けていたのが原爆もの。多くの無辜の民が犠牲となり、一瞬にして命を落としたり、長い間病に苦しんだりする姿をなかなか直視できなかったから。でも、戦後70年を迎え、語り継いでいく大切さを改めて感じた。人の数だけ、亡くなった人に対する思いや後悔の念、悔しさなどがある。それらを後世に伝えていくことが、直接戦争体験を聞くことができた私たちの使命だと思う。この本を、是非多くの人に読んでもらいたい。

  • chimako

    読友さんの感想からの一冊。廣島がヒロシマになってしまったあの日とその後の日常を悲しい別れを中心に描いた物語。時は1971年。戦争がおわって26年経っても心の傷の癒えない人々。美術の先生は婚約者を亡くし、仕立て屋の須藤さんは息子を亡くし、おじいさんおばあさんは娘を亡くし、おかあさんは大好きだった人を亡くした。それぞれの心にしまい込んだ後悔や、やり場のない悲しみを乗せて灯籠が流れていく。被爆と被曝。まだまだ思い至らない事柄の多さに呆然とする。忘れないこと……それが今私たちにできること。

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