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ISBN 10 : 4260032593
Content Description
「科学する外科医」になるためのエッセンスが詰まった1冊
外科領域の臨床研究には、内科とは違う特有の難しさがある。しかし、体系的に方法論を学ぶことで、若手外科医でも“手術に役立つ”質の高い臨床研究ができる。本書は、これから臨床研究、学会発表、論文執筆を行うすべての若手外科系医師に向け、研究計画の立て方からトップジャーナルに通用する論文の書き方まで、臨床研究の基本と実際を具体的にわかりやすく解説。本書を読めば、きっとあなたも臨床研究がしたくなる!
序章 外科医が臨床研究を始める前に
1 臨床研究とは何か,じっくり考えてみよう
2 外科医は臨床研究を診療に取り入れているか?
3 研究テーマは自分で決める
4 外科系臨床研究の種類
5 外科領域のトップジャーナルとその動向
6 本書の進め方
第1章 計画編 1 臨床研究計画書を書く 作成上の要点と注意点
1 臨床研究計画書の作成は必須である
2 研究の背景・目的を書く
3 研究の対象者を決定する
第2章 計画編 2 研究仮説とデザインを書く
1 学会発表の研究デザインは明確か?
2 介入の割り付け方法を記述する
3 研究デザインを記述する
4 探索的研究から仮説検証型の研究へ
5 「前向き研究」と「後ろ向き研究」とは何か
第3章 計画編 3 調査項目とアウトカムを書く
1 調査項目の数と研究にかかるコストは比例する
2 調査項目を決定するために
3 研究計画書に調査項目を書く
4 デザインの設計によりバイアスを予防する
5 エンドポイントの記載
6 例数(サンプルサイズ)設計とその根拠を書く
第4章 実行編 1 臨床研究を論文にする
1 論文投稿までの道のり
2 Introductionを書く−Introductionは完璧な論理を追求しよう
3 Patients and Methodを書く
4 Resultsを書く−苦手な統計解析に踏み込む
5 Discussionを書く
6 投稿後・reviewerとの闘い
7 revise原稿を書く
第5章 実行編 2 ランダム化比較試験の功績・観察研究の利点
1 臨床研究の叡智
−プラセボコントロール・ダブルブラインド・ランダム化比較試験
2 CAST studyの衝撃
3 外科領域の臨床試験におけるランダム化とダブルブラインド
4 外科領域の臨床試験にプラセボコントロールは必要か
5 ブラインドと情報バイアスのコントロール
6 見直される観察研究
7 内的妥当性と外的妥当性
8 RCTの実施要件と外科医の倫理を再考する
9 RCTの利点・観察研究の利点のまとめ
第6章 実行編 3 忙しい若手外科医のための時間の作り方・モチベーションの保ち方
1 研究とは孤独との戦いであることを自覚し,覚悟を決める
2 平日の業務を休む
3 データシート作成に時間をかけない
4 研究資金を獲得する,できなければ自腹を切る
5 正確なデータを得るためには業務を変えなければならない
6 メンターをみつける
第7章 終章 研究倫理・不正について
1 HTA(health technology assessment)とは
2 研究倫理と不正行為
3 なぜ外科関連の研究にはspinが多いのか
4 医学研究指針の改正と個人情報を取り巻く現状
おわりに
索引
著者紹介
column
(1)メタアナリシスはずるい研究?
(2)お医者さんの世界はおおらかである
(3)いわゆる後ろ向き研究の利点を考える
(4)術後合併症の評価法について
(5)多施設共同研究の場合は入院バイアスに注意
(6)自己決定バイアス
(7)海外データとの比較から考えるバイアスと交絡
(8)分野融合とは,言うは易し・行うは難し
(9)spinについて
(10)回帰分析における変数選択について
(11)査読で「新規性がない」といわれたら……
(12)器械と薬剤の違い
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