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「忘れられた日本人」の舞台を旅する 宮本常一の軌跡 河出文庫

木村哲也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309421254
ISBN 10 : 4309421253
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan

Content Description

日本各地、文字通り津津浦浦を歩きに歩いた宮本常一の傑作『忘れられた日本人』。その舞台十箇所を、ぎりぎりの費用で二度三度ていねいにたどり直し、宮本が会った人、その縁者に取材し続けた旅の記録。若き民俗学徒が脚で拓いた、宮本民俗学を今に引き継ぐ、青春の記念碑。

目次 : 1 ふるさとの島より―「私の祖父」「世間師(一)」山口県大島郡東和町長崎(現周防大島町)の旅/ 2 世間師に会いにゆく―「世間師(二)」大阪府河内長野市滝畑の旅/ 3 文字をもつということ―「文字をもつ伝承者(一)」島根県邑智郡瑞穂町田所鱒渕(現邑南町)の旅/ 4 篤農家の消えたあとで―「文字をもつ伝承者(二)」福島県いわき市平北神谷の旅/ 5 それぞれの「土佐源氏」―「土佐源氏」高知県高岡郡梼原町茶や谷の旅/ 6 山に生きる人びと―「土佐寺川夜話」高知県土佐郡本川村寺川(現吾川郡いの町)の旅/ 7 海をひらいた人びと―「梶田富五郎翁」長崎県下県郡厳原町浅藻(現対馬市)の旅/ 8 島の文化―「対馬にて」「村の寄りあい」長崎県上県郡上県町伊奈・佐護・佐須奈(現対馬市)の旅/ 9 現代版「名倉談義」―「名倉談義」愛知県北設楽郡設楽町名倉の旅/ 10 ふたたび島へ―「女の世間」「子供をさがす」山口県大島郡東和町長崎・沖家室島、久賀町(現周防大島町)の旅

【著者紹介】
木村哲也 : 1971年生まれ。著述家。歴史学・民俗学研究者。高校卒業と同時に宮本常一『忘れられた日本人』と出会い、以後宮本常一の足跡をたどる旅を続ける。東京都立大学人文学部卒、神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。博士(歴史民俗資料学)。周防大島文化交流センター学芸員を経て、現在、国立ハンセン病資料館学芸員。著書に、『来者の群像:大江満雄とハンセン病療養所の詩人たち』(第28回高知出版学術賞特別賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 白隠禅師ファン

    宮本常一の著作に魅せられた筆者が、名著『忘れられた日本人』で宮本が訪れた場所を巡るという内容。第一章で周防大島を訪れた際の筆者と宮本一家の交流が始まるところからめっちゃ面白い。『土佐源氏』の真相や『村の寄り合い』での対馬が「封建的で遅れた島」と言われることの静かな抵抗など『忘れられた日本人』のその後を知る事ができ、副読本に最適な一冊だと思いました。

  • アメヲトコ

    2006年単行本刊、24年7月文庫化。読友さんのお薦めで宮本常一著作集から。宮本の著作を全部読破したという著者が『忘れられた日本人』の舞台を訪れ、土地や関係者から当時の痕跡を探し歩くという一冊です。著者が旅した90年代前半はまだ明治末から大正生まれのお年寄りが健在で、宮本の記憶がある人もいて、今となっては貴重な紀行となっています。著者の偉さは同じ舞台を二度三度と再訪していることで、「土佐源氏」や対馬の話などは一度の旅の印象で判断することの危うさを教えてくれています。

  • つきもと

    『忘れられた日本人』に登場する人々の縁者からの聞き書きをまとめた本。1990年代初頭〜半ばくらいの旅の話で、『忘れられた日本人』で描かれた景色がかろうじて残っています。解説には、本書と『忘れられた日本人』を手に旅する人が出てくるかもしれないとありましたが、旅の意味が変わってしまってかなり難しいのではないかと感じます。そうした意味でも貴重な一冊であると思います。

  • m

    「忘れられた日本人」のその後。途切れたもの、続いているもの、変わったもの、変わらないもの…。「都鄙の区別というのは、つねに都の側からなされるものだ」それが悪い訳じゃないけど、その見方が固定されてるから思考が狭まるのかな。私も無意識にやってるだろうな。時々、出てくる渋沢敬三さんのエピソード。好感が持てるね。

  • 卍ザワ

    元になった「忘れられた日本人」よりも、ページ数が多く、著者の熱量を思わせる。宮本常一が「忘れられた日本人」で、巡った場所を、時系列の順番で、各地を訪問する。時期は90年代になる。当時の宮本常一が、所属していた、中々複雑な組織編成や、活動のバックヤード的な解説に、ページ数が結構さかれている。

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