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終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ

木村元彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087202977
ISBN 10 : 4087202976
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2005
Japan

Content Description

99年の空爆で公式には「終結」したコソボ紛争。しかし住民たちは今もなお、想像を絶する人権侵害に直面している。空爆後も現地に通い続けた唯一のジャーナリストがこの国の現状を告発する、渾身のルポルタージュ。

【著者紹介】
木村元彦 : 1962年愛知県生まれ。中央大学文学部卒。ノンフィクション・ライター、ビデオ・ジャーナリスト。疾走プロダクションを経てフリーに。アジア・東欧の先住民族問題を中心に、「Number」や「PLAYBOY」などに数多くの記事を寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kawa

    「コソボ 苦闘する親米国家」をきっかけに著者過去作に。NATO空爆が一段落、あまり報道されなくなった2000年前後のバルカン情勢の混乱を、自ら現地に赴いての半端ない取材で、大手マスコミでは困難と思われる迫力リポート。アルバニア人とセルビア人の確執、ボスニア・ヘルツェゴビナの混乱、(北)マケドニア戦争、セルビア北部のボイボディナ州とハンガリーの関係、知っていること知らないと含めて刺激的読書時間が得られる。環境により人間は仏にもなり鬼にも私も貴方も。その原因を詰めるための読書でもあるかも知れない。

  • 林 一歩

    ジェノサイドについて、もう一度考えたいとの思いから再読。

  • ちくわん

    2005年6月の本。ユーゴ紛争。紛争に紛れて行われた「民族浄化」と呼ばれた殺人・略奪・破壊。バルカンの火薬庫と呼ばれた地域に現在も存在する混沌。なぜ、地球に平和は続かないのか?それにしても彼らが日本のことをよく知っていることに驚かされる。この事実を覆すことが課題だ。勉強になった本。

  • MILKy

    【売】2005.2019.いつになく難しめな本を手に取る。ユーゴスラビア。学生の時に耳にしたことがある国名。当時、マスメディアからもコソボとかボスニア戦争、?とか、サラエボ⋯と単語としては耳に入っていたけど、世界史の教科書に入るほど古い話でもなかった。そこでそのあたりの事情を知りたかったので手に取るもルポタージュで、知ったうえで読んだ方が良さそうな発展編な内容だった。書き方は口語で難くはなかったのだけど。あれなのかな、セルビアって世間的に悪者扱いされてるけど、それが全てではないってことが言いたかったのかな

  • おおた

    暴力が発露する前になんとかならなかったのかという無念さばかりが残る。セルビア空爆から数年、各民族の生の声を届けてくれる希有な本だけど、もう少し歴史的なまとまりを把握した上で手に取るべき本だったかも。ヨーロッパの火薬庫と呼ばれたバルカン半島が民族によってこれほどの憎悪を抱くようになってしまったのかは明確に語られない。一方で各民族は、地域を牛耳ると敵対する民族の一般人を拉致して殺害する。敵だから殺すという感情の問題と、大国からの武器供給による戦闘の長期化は、どれだけの人の血を流せば終わるのだろうか。

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