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ステイホーム

木地雅映子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784037274603
ISBN 10 : 4037274604
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

全国一斉休校となった日、小学5年生のるるこは、ひとしれず、ほっとしていた。“でも、そんなふうに思っていいのかな。”るるこは、母の姉、聖子と古い家の片づけとリノベーションにとりくむようになり、そんな毎日が、いい子でいなくちゃという気持ちを少しずつ変えていく。

【著者紹介】
木地雅映子 : 1971年石川県生まれ。作家。日本大学芸術学部演劇学科卒業。1993年「氷の海のガレオン」(群像新人文学賞優秀作)でデビュー

ふるえるとり : 秋田県生まれ。漫画家、イラストレーター。デザインの仕事を経て、Twitterで子育ての日々の絵日記を発表し、好評を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ☆よいこ

    児童書。YA。「コロナ休校ばんざーい」▽学校に息苦しさを感じていた小学5年生のるるこは、どうしても仕事を休めない母親の会社についていく。会議室で勉強していると、放置子の姉妹も一緒に過ごすことになり居心地の悪い一日だった。だけど母の姉の聖子さんが会社倒産の危機で帰ってきて、しばらく一緒に住むことになった。聖子さんとるるこは、古い一軒家をまるごと手作りリフォームに取り組む。るるこは自分の居場所を整えること、言いたいことを言ってもいいと知る▽こんなステイホームならすてき。2023年7月刊

  • sayuri

    児童書と侮るなかれ、これがなかなか面白い。主人公は小学5年生のるるこ。学校生活を楽しいと思えないるるこにとってコロナの全国一斉休校は、むしろ歓迎すべき出来事だった。不謹慎さを感じていたるるこだったが、母の姉・聖子の出現で生活が一変する。聖子と共に物で溢れかえっていた古い家のリノベーションに取り組むるるこ。庭で伸び放題になっていた木々が剪定され、家の中が見違えるように綺麗になっていく過程が爽快。居場所が整い、るるこの強張っていた四肢が解放され、柔らかに変化した姿が嬉しい。思春期の心の揺れを繊細に描いた作品。

  • ぶんこ

    コロナ禍で小学校が休校になった5年生のるるこ。本心ではステイホームを喜びつつ、そんな自分を自分で嗜める良い子。離婚した母と暮らすが、そこは広いが、物に溢れた実家。そこに起業した会社が危なくなった伯母が転がり込むと、すぐさま庭の巨木を始末して、廃墟寸前の実家のリノベに取り組む。この過程が実に爽快!読んでいて、私も仲間にいれてほしくなりました。途中、母の勤務先同僚の姪(育児放棄)たちの問題もありましたが、るるこの「悪い子を家に入れないで」の叫びに心震えました。勇気がいったことでしょう。受け止めた母も立派。

  • まる子

    新型コロナウイルスが流行した頃の話。小5のるるこの学校も一斉休校になった。学校に面白さを見出せていない彼女。留守番はどうする?働いている家庭の切実な問題。ある日、家具職人の伯母の聖子さんが家にやってきて、古いこの家をリノベーションすることに!学校がやすみのるるこは手伝ううちに、DIY、設計等に興味をもち、将来は…。小5にしては言葉遣いや考え方がしっかりしている彼女は自分の将来や日常に興味を持ち始めた。

  • 雪丸 風人

    圧倒的に子供達の共感を呼びそうな作品ですね。主人公は高学年の少女。学校が苦手でコロナ休校をひそかに歓迎していた彼女が、家に転がり込んできたパワフルな叔母と暮らす日々のなかで、しなやかに逞しく生きる術を身につけていきます。天真爛漫に生きる叔母の魅力が凄い!感化されていく主人公に思わず頬が緩みましたよ。終盤の母の決断もイイ。唸りたくなるテーマも盛り込まれていて、大人の私でも楽しめました。目の前が開けていく心地よさ。願いが叶っていくワクワク感。多くの子どもたちに味わってほしいです。(対象年齢は11歳以上かな?)

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