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朝永振一郎見える光、見えない光 Standard Books

朝永振一郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582531589
ISBN 10 : 458253158X
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ふしぎだと思うことこれが科学の芽です―ノーベル賞物理学者の粋と洒脱、そして平和への願い。

目次 : 鳥獣戯画/ 庭にくる鳥/ ねこ/ 蚊・蚤・蝿・われら/ なまいき/ 体育と私/ 武蔵野に住んで/ 西田町一丁目/ 父/ 私と物理実験〔ほか〕

【著者紹介】
朝永振一郎 : 1906〜1979。京都第一中学校、第三高等学校、京都帝大理学部物理学科を卒業。昭和7(1932)年、理化学研究所の研究員に着任。昭和16(1941)年より東京文理科大学(のちの東京教育大学、現筑波大学)教授。戦後すぐプリンストン高等研究所に滞在。東京教育大学長も務めた。昭和40(1965)年、くりこみ理論による「量子電磁力学の発展への寄与」により、湯川に次いで日本人二人目のノーベル賞(物理学賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    ノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎氏のエッセー。小難しくなくて寧ろ、分かりやすく、おおらかな朝永氏の人柄が伺えます。巻物状で手に入れたかった鳥獣戯画への深い愛着ぶり、「なまいき」という言葉に託した次世代への敬意、幻灯機作り、一家の愛猫の思い出話が微笑ましい。そして湯川秀樹氏やアインシュタイン博士に対する引け目や大学の講義が存外、窮屈なのでさぼった事、雨で体育が無くなった事で喜ぶ姿などはなんとも人間味があって親近感が湧きます。放射能汚染について科学者のあるべき姿を述べたエッセーには頭が下がるだけです

  • アルピニア

    24篇のエッセイが5部に分かれて取り上げられている。最初の部では、庭に鳥の餌台を設置して観察したり、猫の捜索をしたりという日々の暮らしを描いた篇が多く、自然体で丁寧に生活しているとの印象を持った。2部と3部は身の振り方の悩みや留学先での寂しさなどが綴られた篇もあり、細やかな人となりが感じられた。4部と5部は、師「仁科芳雄」との出会いやこの国の研究に対する姿勢、原子核研究の行く末を取り上げた篇が並び、研究者としての厳しさ鋭さに満ちている。研究も生活も偏りなく地に足をつけて生きた様子が全篇を通して窺える。

  • うーちゃん

    日本人二人目のノーベル物理学賞を受賞した、朝永振一郎のエッセイ。超多時間論を基にくりこみ理論の手法を発明、量子電磁学の発展に寄与したそう。なるほどわからん。とにかくそんなすごい人の書いたエッセイだから、難しいのかなと身構えたけど、このかた、素晴らしい書き手でもいらっしゃる。飼い猫のこと、武蔵野の風景のこと、父親のこと、物理についての思いなど、スマートで美しい文章で、とても面白いエッセイだった。何の分野においても道を極める人というのは 頭脳が豊かなだけでなく、人間性やこころが豊かなんだなあと思った。

  • わっぱっぱ

    自然体で、人間味を感じさせる随筆。朝永氏は科学研究において天才的な資質を持っていただけでなく、優れた書き手でもあったようで、回想文などはとりわけ情趣に富んでいる。科学というとつい、客観的で、数字的で、機械的なイメージを抱いてしまうのだけれど、先に読んだ湯川氏も語っているように、詩も科学も実のところ、出発点と行き着く先は同じなのではないか、ということがおぼろげにも分かる気がする。鳥獣戯画や動植物、故郷などへの愛情の寄せ方に好感を抱く。何というか、頭もだけど、心が柔らかい人なのだな。

  • naotan

    ファインマン先生と同時にノーベル賞を受賞した人だっけ、というくらいの認識で手に取ったけど、朝永先生も負けず劣らず素晴らしい人ではないですか! 個人的にツボッたのは、先生の言われる黒人街に私は住んでいるようです。

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