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地名はどのように決まるのか 国連による「地名の標準化」と日本の課題

春山成子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784772253635
ISBN 10 : 4772253637
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

平成の大合併後,地域の歴史や文化を考慮しない地名や地理的配慮を欠く地名が増加していった。国際社会においても、先住民の地名を奪い、支配者の名前を冠する問題地名が批判を受けている。
どんな地名に問題があるのか? 問題ある地名や課題を残す地名を防ぐにはどうすればよいのか?
国連は「地名の標準化」を提唱し、ガイドラインを示しており、先進各国は準拠して地名表示の標識などが整備されている。日本は基準がなかったので、平成の大合併などで奇妙な地名が生じてしまった。このまま放置すれば、国際社会から批判を受ける地名がさらに生産されてしまう。
国際的基準からズレた地名決定にならぬように,日本社会はいま、どんな制度を整備すべきか。その背景にはどんな考えがあるかを丁寧に解説した初めての本。地名問題の背景にある理論と考え方を理解できる1冊。



【著者紹介】
春山成子 : 三重大学名誉教授。博士(農学)。専門は地形学、防災、東南アジア研究。2008年から2016年にIGU Commission on hazard and riskの代表を務めた

田邊裕 : 1936年生まれ。東京大学名誉教授、慶應義塾名誉塾員。理学博士。専門は政治地理学。日本政府の代表団として2012年より10年間、国連地名標準化会議(現・地名専門化グループ)に参加している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Shinjuro Ogino

    1987年以降国連では、各国に地名問題を扱う地名委員会を設置するよう勧告がされたが、日本はこれに応えず、地名は地方自治体に任されていて、例えば自治体の合併等の際に、地名の専門家を交えずに、関係者の妥協の下に歴史を考慮せずに珍奇な名が登場するなどした。著者は、歴史事情にも配慮できる地名標準化機関の設置を主張する。一方世界を見ても占領、被占領を繰り返す歴史の中で地名も変化しており、それを日本の教科書にどう反映するかなど難しい問題が多い。

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