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国際sfシンポジウム全記録(仮)冷戦以後から3・11以後へ

日本sf作家クラブ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784779121708
ISBN 10 : 4779121701
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本に正式にジャンルとしての SF が根付いてから、まだ半世紀。
にもかかわらず、その短期間において、
日本 SF は欧米の二世紀近くにわたる SF 史を全速力で駆け抜け、
現代 SF の中核のイメージを成すに至った。
そのゆえんはたんにヒロシマ、ナガサキという被爆体験に尽きることなく、
日本的心性史の根幹に迫るところに求められる。
1963 年に結成された日本 SF 作家クラブは1970年に米ソ冷戦の渦中で
小松左京を実行委員長に第一回国際 SF シンポジウムを開き大成功を収め、
それはいまも伝説として語り継がれているが、
冷戦解消後に新世紀を迎えた2013 年には、クラブ50 周年を記念して
第二回国際SF シンポジウムが行なわれ、
半世紀前には想像もつかなかった現代 SF の未来を想像し
世界の未来を創造する討議が展開された。
9.11 同時多発テロや3.11 大震災を超え、人類が直面している
自然環境と人類文明の問題を思索するのに、
再びSF 的想像力の展開が期待されている折、
ここで 1970 年以降の国際 SF シンポジウムを網羅して
その足跡を辿ることは、日本 SF の国際的意義を確認するためにも
有意義な試みとなるはずだ。【編集委員長・巽孝之】

●関連書籍『世界のSFがやって来た!!』(角川春樹事務所)

「SFで世界を乗っ取れ!」(バチガルピ)
「SFの未来なんか知ったこっちゃないわ!」(北野勇作)

著者紹介 - 日本SF作家クラブ
日本SF作家クラブ
SFWJ : Science Fiction and Fantasy Writers of Japan
1963 年発足の日本のSF 作家・翻訳者や評論家、
編集者による親睦団体。
【編集委員長】
巽孝之(SF評論家・慶應義塾大学文学部教授)。

【主たる目次】

巻頭言ー巽孝之
緒言ー東野司(第17 第日本SF作家クラブ会長、SFWJ 50 実行委員長)

●第一部「第一回国際 SF シンポジウム(1970 年)全記録」
「国際 SF シンポジウム趣意書」、
星新一「想像を超える現実ーー日本での国際シンポジウムを前に」、
「国際 SF シンポジウム速報レポート」、
ジュディス・メリル草稿執筆の参加五カ国共同宣言、
小松左京 VS アーサー・ C・クラーク対談「未来社会への展望」、
福島正実「クラークとの10 時間」
特別寄稿「小松左京と国際SFシンポジウムの思い出」(乙部順子)

●第二部「第二回国際 SF シンポジウム・キックオフ(2012 年)全記録」
レポートー巽孝之
基調講演「時の渦巻ー川又千秋『幻詩狩り』論 (トマス・ラマール)
キックオフ・レポートー海老原豊
参加者◎トマス・ラマール、川又千秋、笠井潔、荒巻義雄、司会:巽孝之

●第三部「第二回国際 SF シンポジウム(2013 年)全記録」
参加者◎荒巻義雄、高野史緒、北野勇作、上田早夕里、林譲治、
八杉将司、立原透耶、YOUCHAN、谷甲州、夢枕獏など

<公開シンポジウム関連>
広島大会( 7 月 20 日、於・広島修道大学)、報告:巽孝之
大阪大会(7 月 22 日、於・ナレッジ・キャピタル)、報告:増田まもる
名古屋大会( 7 月 25 日、於・椙山女学園大学)、報告:長澤唯史、渡辺英樹
東京大会(7 月 27 日、於・城西国際大学紀尾井町キャンパス)報告:デーナ・ルイス、巽孝之

<非公開セミナー&ワークショップ関連>
京都大学IPS 研究所における非公開セミナー( 7 月 24 日)報告:八代嘉美
福島大学行政政策学類における3.11 東日本大震災をめぐる
非公開ワークショップ( 7 月 28 日)報告:高橋準

<関連講演会>
広島「パオロ・バチガルピ講演会」( 7 月 21 日、於・広島経済大学)報告:伊藤詔子
東京「パオロ・バチガルピ講演会ーーアメリカ文学における SF」
(7 月 26 日、於・慶應義塾大学)
対談ー藤井太洋×パオロ・バチガルピ
「パット・マーフィー VS 森奈津子公開対談:来るべき身体政治学ーー
フェミニズム、SF、そして、わたしたちの地球環境」
( 7 月 27 日、明治大学駿河台校舎)報告:小谷真理
レポート めくるめく時空の旅ーパット・マーフィー
太陽の塔から始まったーISFS2フェアウェル・パーティ報告ー巽孝之

各種メディアの反応
第2回国際SFシンポジウム共同声明
総括「SFWJ50」とは何だったのかー東野司

日本SF 作家クラブについて

監修後記ー巽孝之

【著者紹介】
巽孝之 : 1955年東京生まれ。SF批評家、慶應義塾大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • アイカワ

    これまでに2度開催された海外のSF関係者たちを日本に招致しSFの現況、展望について話し合う国際SFシンポジウムの全レポート。かなりの良書。かつて小松左京とアーサーCクラークが対談しその模様が教育テレビで放送される時代があったなんて。。神話の中の出来事みたいだ。。SF的な角度から今の世界を見て、未来世界を想像することは、SFというジャンルの力を強めるだけでなく、人類の生存や向上の面からも重要なのだということがよくわかった。第二回大会でのパットマーフィーのジェンダーについての講演は特に興味深かった。

  • スプリント

    SF界の巨匠たちが来日して見せる子供っぽい行動が面白いです。日本の巨匠たちも同様ですが。

  • スターライト

    1970年に開催された第1回、そして2013年に行われた第2回国際SFシンポジウム関連の報告・レポートなどを1冊にまとめた本。予告で本書の刊行を知った時、その画期的なことに驚いたが、日本SF大会で入手して読み終わった今、あらためて各国のSF作家・関係者が集う意味をかみしめている。70年と2013年では、日本SFをめぐる環境はもちろん、我々の社会も激変している中で、SFに何が出来るかを考察したシンポジウムの全貌を明らかにした本書は、今まさに読まれるべき一冊だ。

  • ろびん

    第一回が神様だらけで、全く知らなかったので本当に驚愕というか、ほんと神話の出来事って表現そのままの気分ですね……。

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