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ルポ 戦争トラウマ 日本兵たちの心の傷にいま向き合う 朝日新書

後藤遼太

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022953216
ISBN 10 : 4022953217
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

父が死に、兄と何度もバンザイした。「あの人おらんから、ご飯食えるな。寝られるな」しかし、葬式で親戚から思いも寄らない話を聞いた。「戦争行くまでは、ええ人だったが」「ヒロポン中毒か何なのか、おかしくなった」会う人、会う人が、知らない父の姿を語った。戦後日本に現れた復員兵と家族の悲劇とは―。

目次 : 序章 少年兵は幽霊になった/ 第1章 沖縄とベトナムが壊した人生/ 第2章 トラウマの歴史と社会への影響/ 第3章 父が家に持ち帰った心の傷/ 第4章 第3世代が語る「戦争体験」/ 第5章 世代を超える負の連鎖/ 第6章 市民が見た沖縄、原爆、大空襲/ 第7章 日本軍が外国で残した爪痕

【著者紹介】
後藤遼太 : 朝日新聞記者。1983年生まれ。2007年、朝日新聞社に入社。静岡総局の後、東京社会部で東京都庁や国会、東京地高裁などを担当。神戸総局勤務を経て2021年から再び東京社会部記者。戦争や平和、人権に関する問題を取材してきた

大久保真紀 : 朝日新聞編集委員。1963年生まれ。2021年度日本記者クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • どら猫さとっち

    戦時下で受けた心の傷は、戦後になっても家族や自身の人生にも、大きな苦しみとなった。DVや虐待、アルコールなどの依存症、そして自死。その後の家族、二世や三世にも連鎖的に苦しめていく。そんな家族が、親や祖父母が戦争で大きな痛手を抱えていたことを知る。本書はその過程の記録である。近年になってトラウマは普遍的なものになったが、それ以前はまったく知られていなかった。戦争トラウマは、悲劇の連鎖。忘れてはいけない。決して、戦争は起こしてはならない。

  • バーバラ

    朝日新聞の2人の記者による渾身のルポ。復員後酒浸りになったり妻や子に暴力を振るい続けた旧日本軍兵士の子ども達の証言、広島や長崎の被爆者や沖縄戦を生き残った人達の抱えるトラウマ、日本軍に虐待を受け戦後家族に暴力を振るうようになった捕虜など数々の事例を挙げて戦争がそれを体験した人だけでなくその子次の世代まで連鎖する傷をもたらすという事実を読者に突きつける。随所に暴力の描写が表れ読んでいて辛くなるが戦後80年を迎えあの戦争を体験した人が少なくなっている今こそ多くの人に読んでほしい1冊。

  • CTC

    6月の朝日新書新刊。著者2人は朝日記者で、23年8月から本年3月までの朝日新聞デジタルの連載約30本が元のテキスト。エモーショナルな新聞記事の要不要が話題になった時期がある。とはいえ私もついそのようなweb記事をクリックしてしまう1人である。普通のニュースならネットニュースで良い訳で。本書にはまさしく「ナラティブでエモい」話が詰まっていて…お気軽に感動してその場でお仕舞いになる可能性が多分にある。ちゃんと裏取りして定量的に語れれば世の中変わる可能性もある題材なのにな。

  • 二人娘の父

    朝日新聞紙上で連載された「戦争トラウマ」をまとめたもの。敗戦から80年経ち、やっとこのテーマが表舞台に。しかしそれにはそうなった理由も。読みながら、戦場体験者との生活はまさに地獄であり、その体験は継承されてしまう、という人間心理の奥深さを実感する。日本軍は戦争による神経症は「皇軍兵士には存在しない」というすさまじいい観念論で押し切ろうとしたが、実態としては、相当な「心の負傷者」を生んだ。この責任を誰が担うのか。現在、自衛隊への然るべき対応はされているのか。この国は戦争はしてはいけないと痛感する。

  • ビーグル犬大吉

    戦争によって人格を破壊されてしまった人たち。「忘れた方がいい」という考え方はトラウマに対して最悪の対応です。ただ、私はトラウマとは何も戦争に限ったことではないと思っています。最近は過去にあった嫌な思いや体験を文章に書いて記録として残すようにしています。そうすることで、過去のトラウマと正面から向き合い、気持ちが軽減されることがあるからです。また、出版という形にならなくても今はネットで公開できる場も多数あるので、トラウマがある人にはオススメです。「このままで死ねるか」という思いがあれば何か行動を起こすべき。

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