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やさしい日本語ってなんだろう ちくまプリマー新書

岩田一成

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480685001
ISBN 10 : 4480685006
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan

Content Description

「やさしい日本語」を知っていますか。在住外国人の増加や多国籍化が進む社会において伝わりやすさを目指した簡単な日本語のこと。身近な言葉も別の立場から見ればむずかしい。コミュニケーションのあり方を考える。

目次 : 第1章 日本語をやさしく調整する能力/ 第2章 日本語不通の思い込み、英語必須の思い込み/ 第3章 やさしさの調整はむずかしい/ 第4章 台湾で外国人になってみた/ 第5章 書き言葉をわかりやすくするには/ 第6章 日本社会の変容と言語政策/ 第7章 海外でも公用文は読みにくいのだ/ 第8章 病院や学校の「やさしい日本語」/ 第9章 道路標識から日本語を考える/ 第10章 まとめ―三つの視点

【著者紹介】
岩田一成 : 聖心女子大学現代教養学部教授。金沢大学を卒業後、青年海外協力隊で日本語教師になる。帰国後、大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程修了。博士(言語文化学)。国際交流基金日本語国際センター、広島市立大学を経て現職。専門分野は日本語教育、日本語文法(談話レベル)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 外国人イコール英語の図式に待ったをかける。外国人といっても英語母語話者ばかりでないし、そもそも訪日外国人の日本語力を我々はなめていないか(意外にも外国人にとってはローマ字よりもひらがなの方が読みやすい)。まずは日本語を平易にするという発想を持ってみよう。読み進めるうち、これは対外国人の場合を糸口にコミュニケーションの在り方に一石を投じた本なんだと気付く。面白かった。

  • ゆみのすけ

    阪神淡路大震災の際、情報難民となり苦労した外国人たち。彼らに情報を届けるために提唱されたのが「やさしい日本語」の活用。外国人には英語で話せばいいのだろうと日本人は思いがちだが、日本にいる外国人の8割以上はレベルに差はあるが日本語は理解できるとのこと。本書にはやさしい日本語とは何か。語彙、文法面について。やさしい日本語が今は学校のお知らせ、役所の文章、病院の言葉など様々な場面で求められていること。各国の取り組みなども紹介。外国人との共生がこれからさらに進む日本では必要な知識、力であろう。

  • ホシ

    「やさしい日本語」は知ってはいましたが、あまり勉強してきませんでした。実は訝しく思えたりモヤモヤしたりする点があって…。とはいえ勉強になる一冊でした。結論。公共性の高い文字・音声言語に関しては推進を加速させるべき。しかし、一般人が普段から《やさしい〜》を操れるようにしようとするのはハードルが高すぎ。一般人も《やさしい〜》が使えるのが理想ですが、その前に外国人も尊厳ある一人の人間に他ならないと徹底して理解し、率先して行動できる人の育成を目指した世界市民教育の実施がまず先だと思いました。

  • takka@ゲーム×読書×映画×音楽

    SNSで「なぜ尖っている言語表現が蔓延っているのか」を考えていて、そのヒントになるかと思い読了。まず、日本語は国籍と使用者が一致している割合が高く、同調性が生まれるということ。どんな表現でも伝わりやすいからこそ、距離感や言い換えを気にしないのかもしれない。そして、「説明の詳しさ×説明のわかりやすさ=一定」であること。ストレートにいえば伝わりやすいし、柔らかい表現をすれば伝わりにくい。またSNSは基本書き言葉なので、発信者に伝え方が委ねられる。「これなら伝わるだろう」が伝わらないという事故が起きやすい。

  • ドラマチックガス

    外国の方にとってわかりやすい日本語である「やさしい日本語」。その意義を訴える本。やさしい日本語よりも、途中からは「英語万能」「国際交流といえば取り敢えず英語」という意識への批判にさかれていた。そしてそれはとても重要なこと。オリンピックのときなんかも、なぜか全部英語でやることが前提っぽくなっていたし。パクリ疑惑で没になったエンブレムも、そもそもなんで「T」を使っているのか、アルファベット使う国ばかりじゃないぞ、という思いがあった。やさしい日本語が日本人同士でも飛び交う社会、いいですね。

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