Books

この夜が明ければ 双葉文庫

岩井圭也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784575527995
ISBN 10 : 4575527998
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan

Content Description

季節バイトをしに北海道に集まった七人の男女。ある晩一人が遺体となって見つかり、荷物から脅迫状が発見された。警察を呼ぼうとした工藤秀吾は、携帯電話を他のアルバイトに奪われ、通報を反対される。どうやらこの場の人間は、こぞって警察を避ける理由があるようで‥‥。一夜にして世界が反転する、驚愕のサスペンス!

【著者紹介】
岩井圭也 : 1987年生まれ、大阪府出身。北海道大学大学院農学院修了。2018年「永遠についての証明」で第9回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。2023年『最後の鑑定人』で第76回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門候補、『完全なる白銀』で第36回山本周五郎賞候補。2024年『楽園の犬』で第77回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門候補。2024年『われは熊楠』で第171回直木賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • まさきち

    人里離れた北海道東端の漁港に集まった季節アルバイトの7人の男女。その中のリーダー的存在の男性がある夜崖下で死体となって発見され、暗い夜で隔離された宿舎の中で残された6人がことの真相について考え、互いを疑い、時にいがみ合いながら一晩を過ごす。そんな中で明かされるそれぞれ趣の異なる各人の闇の部分。徐々に明かされるそれらの事情と、その中で形を変えていく人間関係の絡み合いが、映像にしたらまた面白そうだなとの印象を抱きながらの読了です。

  • キムチ

    いい意味で、令和の社会が見える。北海道が舞台だけど、手垢が付いた北海道感がなく、季節労働者の後ろ暗い様な温度にヒリヒリした。一個の遺体からこれほどまでに暗部が迸って行くのか、頁ターナー化させちまう。7人の事情がとってつけたもんじゃなく、あるある情景。僅か一夜の時間軸の中でこれだけを纏めているのは上手いなぁ‥と思った。熊楠とは大きく異なる社会画像。正当のバイアスとか執着、しがらみ、踏み出す一歩とか色々考えて読了。Z世代の一つ前、我が家の息子たちから見た人生論が面白すぎる。

  • はにこ

    北海道に季節バイトに来た青年達の一人が死ぬ。お互い疑心暗鬼になりながら過去を晒していく。不法滞在、毒親に育てられたり、結婚した相手が最低だったり、介護を押し付けられたりと現実から逃避したかった人々。生きにくい世の中で季節バイトは隠れ蓑になるのかね。この後六人が幸せになれるとは思えないんだけどな。

  • nemuro

    『われは熊楠』(昨年12月読了)に次いで2冊目。本年1月「くまざわ書店東神楽店」にて、帯の「北海道東端の港町で季節バイトに集った7人のうち、1人の男が死体となって見つかった。宿舎では熾烈な犯人捜しが始まって」を、かつて最東端のマチに3年住んだ者として見過ごせず、期待を込めての購入。町から離れたマスの解体作業場で夏限定のアルバイト。工藤秀吾・高井戸唯・田辺亮・佐藤真里・矢島彩子・乾佳靖・仲野大地。警察に通報されない中、7人それぞれの視点で順次語られる。たった一夜の物語。人生、取り巻く社会が語られ、悪くない。

  • まこみん

    北海道東端の港町での夏季アルバイトに集まった7人。宿舎に泊まり込みで水産加工に取り組む日々だったが、ある夜リーダー格の仲野が遺体で見付かる。直ぐに警察に通報しようとした秀吾は4人から反対されスマホも取り上げられる。其々に秘められた過去があり、この地に逃げてきたのだ。不法滞在、毒親の支配、夫のDVと義理の子の育児ノイローゼ、祖母の介護。一人で抱えるには重すぎる事ばかり。正義感が強い秀吾には初め共感していたが、次第に強すぎる拘りに違和感も。ラストはこの先上手くいくのか疑問だったがこの選択を進むのが次への道か。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items