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源氏長者 武家政権の系譜

岡野友彦

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784642083409
ISBN 10 : 4642083405
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

武家政権の正当性には、「征夷大将軍」だけではなく「源氏長者」という地位が必要だった。源氏の誕生から、公家源氏と武家源氏の系譜、「源氏願望」の正体などを描き、源氏長者であることがいかに重要なのかを解き明かす。

目次 : 序章 源氏とは何か/ 第1章 源氏誕生/ 第2章 武家源氏と公家源氏/ 第3章 「源氏願望」の正体/ 第4章 征夷大将軍と源氏長者/ 終章 王氏日本と源氏日本/ 補論1 源師房―摂関家出身の源氏長者/ 補論2 家康生涯三度の源氏公称・改姓

【著者紹介】
岡野友彦 : 1961年神奈川県生まれ。1989年國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻博士後期課程単位取得退学。現在、皇學館大学文学部国史学科教授、博士(歴史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • MUNEKAZ

    幕府のトップというと「征夷大将軍」の称号が真っ先に思い浮かぶが、これはその影に隠れた「源氏長者」にスポットを当てた一冊。どちらかを絶対視するのではなく、セットで叙任することで、中世から近世にかけての最高指導者の証となる。また「源氏長者」が、源氏も含む王氏全体の第一人者(長者)の称号となることで、その有効性を生んでいたというのも面白い。称号に注目することで、日本の権力者の在り方や日本という存在の連続性まで見通せる刺激的な一冊であった。

  • さとうしん

    『源氏と日本国王』の復刊ないしは続稿かと思ったら、改稿版であるとのよし。源氏をたどることは王氏全体をたどることにつながり、更には日本の氏そのものや日本の統治者のあり方をたどることにもつながる。原著の面白さやスケールの大きさは健在である。特に村上源氏が摂関家と対立する存在ではなく、逆に摂関家に取り込まれた存在であること、そしてその村上源氏の一流の久我家と「宇宙」印の話を面白く読んだ。

  • 六点

    「征夷大将軍(中略)監淳和奨学両院別当源氏長者」という長い肩書のラスト「源氏長者」とは何か?と、言う単純にして深遠な問いを「源氏」の発生から幕府将軍が「長者」となり、維新後再度「公家源氏」が返り咲くまでの長い900年に渡る歴史を通覧し、王権との関わりを描いた本である。大体歴史学においては単純な名前ものほどよくわからんのが普通であるが、「源氏長者」もその一つである。しかし、その象徴とされる「宇宙」印と「安摩面の矢羽」が石清水八幡宮に奉納されていたのが発見されたのはもう驚く他無い。「武士」を考える上で必読の書

  • 黒蜜

    勉強になるわ…。肩書を通して武家政権の正統性を問うのがテーマ。「征夷大将軍」という地位が帝の支配外の土地での全権代理であるから、律令外の身分である武士を統制する地位としてそれがあるのかと思っていたが、そういうもんでもないらしい。臣下の代表者というのが源氏長者ってことかしら。将軍補任を打診されながら断った信長と秀吉の正当性は「実力」では帝や朝廷なんかは眼中にないってことね。というか、そもそもなんで「征夷大将軍」なの?

  • 悠木

    父系の血族集団である姓の中で源姓は父系血族が天皇であり特殊。そのため源の氏長者は広義の「王氏」(≒皇室)の長者。室町幕府、江戸幕府では征夷大将軍であることに加えて、源氏の氏長者になることで最高権力者の地位を得ていた。

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