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ISBN 10 : 4791772105
Content Description
西洋フェミニズムの「普遍的正義」の裏に、異なる文化への差別意識がひそんではいないか―。女性であり、かつ植民地主義の加害者の側に位置することを引き受け、「他者」を一方的に語ることの暴力性を凝視しながら、ことばと名前を奪われた人びとに応答する道をさぐる、大胆にして繊細な文化の政治学。
目次 : 彼女の「正しい」名前とは何か/ 1 「第三世界フェミニズム」とは何か(「第三世界」と「西洋フェミニズム」/ カヴァリング・ウーマン、あるいは女性報道/ 「女性割礼」という陥穽、あるいはフライデイの口)/ 2 発話の位置の政治学(「文化」をどこから語るか/ 「グローバル・フェミニズム」の無知/ 置き換えられた女たち―第三世界の女のエクリチュール―トリン・T・ミンハを中心に)/ 3 責任=応答可能性(蟹の虚ろなまなざし、あるいはフライデイの旋回/ Becoming a Witness―出来事の分有と「共感」のポリティクス/ 転がるカボチャ、あるいは応答するということ)/ 「他者」の存在を想い出すこと
【著者紹介】
岡真理 : 1960年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専門は現代アラブ文学、パレスチナ問題、第三世界フェミニズム思想。2009年から平和を目指す朗読集団「国境なき朗読者たち」を主宰し、ガザをテーマとする朗読劇の上演活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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