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「清張」を乗る 昭和30年代の鉄道シ-ンを探して

岡村直樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784330111094
ISBN 10 : 4330111098
Format
Books
Release Date
December/2009
Japan

Content Description

日本における社会派推理小説の先駆けとなった「点と線」が発表されたのは、高度経済成長の様々な明暗が現れ始めた頃でもあった。当時の世相を反映した松本清張作品の鉄道シーンを通して、当時の鉄道を振り返る。

【著者紹介】
岡村直樹 : 昭和23年東京生まれ。慶應義塾大学卒。ローカル紙記者などを経て旅行作家に。日本旅行作家協会会員。川の旅人。全国109の一級水系すべてを踏破。現在は二級水系を歩いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • つちのこ

    今でいう聖地巡礼などという言葉はなかったが、その昔に〈出雲三成の駅から四キロも行くと、亀嵩の駅になる〉という一節に誘われて、島根県のJR木次線亀嵩駅を訪ねたことがあった。清張の『砂の器』である。そば屋が併設された小さな駅舎には、映画ロケのスチール写真が貼られていた。旅情を促す清張の鉄道描写は、ミステリの単なる仕掛けや伏線にとどまらず、そのものが主軸になっている。昭和30年代という、貧しくも活気に溢れたセピア色のあの時代を鉄道という巨大産業が象徴しているように思う。それは、人々が交差する駅であり、列車で⇒

  • へくとぱすかる

    松本清張のミステリには列車が多く登場する。ただしそれは華やかな列車と言うよりは、苦労を重ねた人間のドラマを乗せた、汗と血のにおい(なにしろミステリだから)のある列車なのだろう。初めて読んだ著者だが、よほどの清張ファンなのだろう。記憶がある作品は、『点と線』『時間の習俗』『砂の器』ぐらいだけれど、それを抜きにしても、昭和30年代の列車にはドラマが満載だったのだという気がしてくる。それはもしかしたら、時代が変わる歴史的現場だったのかもしれない。

  • インテリ金ちゃん

    昭和中期の鉄道シーンが満載。鉄道の全盛期=衰退の始まり。清張のミステリーも読んだが鉄道に着目して読んだことはなかったなあ。

  • http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2010/01/post-29b2-1.html

  • midnightbluesky

    「鉄」分70%、「清張」作用30%という感じ。

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