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大江戸春画ウォーズ Utamaro伝 新潮文庫

山本暎一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101060613
ISBN 10 : 4101060614
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan

Content Description

新潮社旧倉庫で、27年ぶりに“発見”された原稿。それはTV『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『宇宙戦艦ヤマト』を生んだベテラン・アニメーション作家による、幻の小説だった! 若き天才絵師・歌麿と、彼を育てた蔦屋重三郎、そして仲間たち。さらに彼にまつわる闇の魔物と謎の女うずみ‥‥。妖艶怪奇、奇想天外、時代小説の枠を超えて爆走する前代未聞のエンタテインメント、感動の開幕!

【著者紹介】
山本暎一 : 1932‐2021。京都生れ。アニメーション作家。手塚治虫が主宰する虫プロダクションの創設メンバー。『ある街角の物語』(演出ほか)で、芸術祭奨励賞、毎日映画コンクール大藤信郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 多喜夢

    すでに亡くなっている著者だが、あのアニメを手掛けていた人物だったとは!また30年の時を経て、浮世絵ブームのこの時期に出版されるとは何という偶然!18世紀末の江戸時代を舞台にした荒唐無稽の18禁のファンタジー。べらぼうに面白かった。

  • カニック

    すでに鬼籍に入られている著者の作品で、新潮社の倉庫から約30年と言う時を経てサルベージされたいわく付きの作品。時代小説ですが文体は現代風なので読みやすかったです。

  • ウチ●

    日本の(=世界の!?)TVアニメ黎明を背負ったアニメーターの奇想譚。その名は伝説の劇場アニメ「千夜一夜物語」「クレオパトラ」「哀しみのベラドンナ」等で朧げながら・・・。しかし、第十六章「はずし合戦」など弾けまくっていますよ!しかし、何よりこのような作品が三十年近くお蔵の後に発見されるとは、新潮社の倉庫どれだけカオスですか!?とまれ、この本の白眉は元、新潮社編集者の森重さんの十九ページにわたる解説です。編集者とクリエイターの物語として非常に読み応えがありました。

  • みほ

    トーハクの蔦屋重三郎展で観てすごく魅かれた歌麿の「歌まくら」。それが元絵のこの表紙、大河ドラマ「べらぼう」にあわせて書かれた小説かと思ったら30年近く前に書かれたものが発掘されたものとのこと。ちょうど春画展を観に行ったところだったので(大河ドラマも観ているし)ちょうどいいタイミングで読めました。「歴史小説でも伝記小説でもありません。あくまで娯楽作品です」とあって、確かに荒唐無稽、奇想天外ではありますが江戸絵画やこのころの政治情勢をしっかり調べて書かれたんだろうと。タイトルにひかずに手に取って!と薦めたい。

  • Ryo0809

    これは面白い。単なるエンタメを越えた江戸絵画がたくさん詰まっている。徳川十代から十一代にかけての江戸の姿が活写されているようだ。田沼意次の失敗した大改革や、その反動ともいえる松平定信の倹約財政。江戸の住所や武士の世界など、教科書では決して得られない知識が豊富に込められている。筆者の江戸絵画への知識も相当なものと思われるが、それだけではない奇想天外な出来事が興味深い。絵師たちの矜持もすがすがしい思いがする。この作品を発掘し、出版した新潮社に感謝したい。

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