Books

病気であって病気じゃない

尾久守侑

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784307150767
ISBN 10 : 4307150767
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan

Content Description

精神科は実体のない病気を扱う診療科である。それゆえに、「病気である」「病気ではない」という判断をする場面で精神科医と患者はときにすれ違う。
本書では、精神科診療における「病気」の概念を、さまざまな階層で述べていくことで、精神科医と患者の間で起きているすれ違いを臨床的に解きほぐしていく。
そしてその先に、この「病気か否か」という二元論を克服することを提案したい。
つまり、私たちが診ている人はいったんすべて「病気であると同時に、病気ではない」という概念を持ち込んでみる、という提案である。
学術と創作の境界が溶けゆく長い思考の旅へようこそ。

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • shikashika555

    一度病名がついてしまうと 病気の人。 何をしても病気の症状としか捉えなくなり、個人対個人のアプローチが不可能なように感じてしまう。 結果、無策で状況は膠着したまんま。 昨今の「診断をつけられた人」の多さから、各所で問題を保留にしたまま不健康になってゆく人や組織の多さが伺える。 全ての問題が診断された障害から来るものではなく 本人の性格のクセが引き起こす部分があるとの記述は、とても力強く感じた。 ホンマにその通りだとも思う。 障害があっても単に性格の悪さから問題を起こしてるケースも多そう。

  • Cambel

    タイトルから、漢方や東洋医学の未病のことが書かれているんだと思ってた。精神科医が後期研修医に診断の極意を教える内容だった。一般人が読むと、精神医学って雲をつかむような感覚になった。身体を診る領域とは別の職人技が必要なんだな。

  • hydrangea

    データなどで確定する他の科の疾患と違って、精神科では病気と病気でないことの境目がつきにくい。患者が医師に話す内容も、自分本位なので何が真実なのかもわかりにくい。ということがよくわかる本。普通に読みやすい文章なので、ところどころに挟まれるユーモアはサービス過剰。正直ウザかったです、先生。

  • saiikitogohu

    精神科医と患者(一般の人々)とでは「病」についてのイメージにギャップがあり、その認識の相違を俯瞰して見ることが精神科医療においてはとても重要。そのための視点として「病であって病でない」という見方を提示する。 後半の事例がかなりおもしろい。たとえば「精神科医にとって治療のためには必ずしも診断名は必要ない」という話があって、しかしながらこの医療者側のアプローチが「象徴としての診断」を欲しがる患者にとっては納得いかないこともある…。支援現場においては、よく見る光景なのだが、医療者側の視点がよくわかり面白かった。

  • くれないゆき

    メンタル的な「健康」と「病気」のはざまに「病気であって病気じゃない」がある。身体的な病気についても、当てはまる。研修医の先生に語りかけると規定して書かれているので、医者じゃない人間からみると現場の話も多く出てくる。しかし、実際に周りにいる人たちに関して「病気?」「病気じゃない?」みたいなことがあったときに、こういう考え方もできるなぁって思えるのが良いなと思った。あと、装丁がめちゃくちゃ可愛いです。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items