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銀色の鈴 P+d Books

小沼丹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093524971
ISBN 10 : 4093524971
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
小沼丹 ,  

Content Description

人気の大寺さんもの2篇を含む秀作短篇集

〈――へえ、空襲だと云ふのに、暢気な奴もゐるものだ‥‥。
一平叔父の指す方を見ると、土堤の下の石の上に立つて釣をしてゐる男がゐる。大寺さんは苦笑した。大寺さんもだが、一平叔父も着流しの儘で土堤の上に立つてゐる。
――われわれも、暢気ぢやないとは云へませんね。〉
戦時中、疎開先でののんきな代用教員生活を描いた「古い編上靴」と、戦後、妻が亡くなってから、再婚と娘の結婚までを淡々とつづった「銀色の鈴」という、ファンのあいだで評価の高い「大寺さんもの」2篇に加え、子どものころによく訪ねた伯母の家のあれこれを記した「小径」、戦争で亡くなってしまった友人をしのぶ「昔の仲間」など、7篇の秀作を収録。

【著者紹介】
小沼丹 : 1918(大正7)年9月9日‐1996(平成8)年11月8日、享年78。東京都出身。本名・小沼救(はじめ)。1969年『懐中時計』で第21回読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • のうみそしる

    日常が丁寧に描かれる。友だち付き合い多し。悲惨なことも生死にかかることも、小沼丹の手にかかるとどこか淡々と、泰然として空とぼけているような感じ。やはり「古い編上靴」が上出来。『風に吹かれて展望台に立ってゐると、大寺さんはときにすべてを忘れてしまふやうな気のすることがあった。 ――何故、茲に立ってゐるのだらう?』話の内容や事の次第とか何かとすぐ忘れちゃう語り手。いい本だった記憶はあるが、大半は忘れてしまった。

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