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Dnaの98%は謎 ブルーバックス

小林武彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065020340
ISBN 10 : 4065020344
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ヒトゲノム(全遺伝情報)のうち、遺伝子部分はわずか2%。残りの98%は「非コードDNA」と呼ばれ、意味のない無駄なものと長らく考えられてきました。ところが、じつはそれこそが生命の不思議に迫る重要な役割を担っていることが分かってきたのです。サルとヒトの違いを生み出し、老化と寿命に関わり、進化の原動力ともなる「非コードDNA」の仕組み、そして驚きの発見の数々をエピソード豊富に紹介します。

目次 : 第1章 非コードDNAの発見、そしてゴミ箱へ(地球上で最も重要な情報「遺伝子」の発見/ 遺伝子の乗り物「染色体」とは何か ほか)/ 第2章 ゴミからの復権(ゲノムを支える非コードDNA領域/ DNAの状態を決めるクロマチン構造 ほか)/ 第3章 非コードDNAと進化(サルとヒトの違いを作る非コードDNA/ 進化を加速する働きと抑える働き ほか)/ 第4章 非コードDNAの未来(小さな遺伝子の謎/ 偽遺伝子が支える遺伝子発現制御 ほか)

【著者紹介】
小林武彦 : 1963年生まれ。九州大学大学院修了(理学博士)。基礎生物学研究所、米国ロシュ分子生物学研究所、米国国立衛生研究所、国立遺伝学研究所を経て、東京大学分子細胞生物学研究所教授。日本遺伝学会会長。科研費新学術領域研究「ゲノムを支える非コードDNA領域の機能」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • absinthe

    興味深く、面白く読めたが実は解らなかったところも少なくない。とりあえず、今までJUNKとして切り捨てられていた部分も存在する意味はあったということだろう。全体に事例を列挙したような感じになった。この分野は最先端であり、研究者だってよく整理できていない領域だろうし、解りづらいのも当然か。今後の進んだ研究が待たれるところだ。

  • haruka

    ジャンクDNAと呼ばれていた98%の「非コードDNA」は、実はヒトの進化に関わる重要な役割を果たしていた。環境への適応能力の幅を広げ、進化を後押しし、ヒトとサルの違いを生み出したという。とくにY染色体はX染色体に比べて約6%しか遺伝子がなく非コードDNAだらけで、そのためY染色体は他の染色体と比べて進化速度がずっと速いという話が面白かった。ゲノムが1%変化するのに十分な時間である500万年後には、Y染色体はなくなるかもしれないと言われているが、性がなくなるあるいは人類が絶滅している可能性も。

  • 樋口佳之

    文章の大半が自分にとっては非コードDNAだった(頭の中に意味を再構成しない)けども、ヒトゲノム計画でゲノムが全部読み取れたなどと言う理解は全然出来ないのだな。三毛猫話を凄くわかりやすく読めたのが収穫でした。

  • 中島直人

    (図書館)DNAの98%を占めるタンパク質を作らない、ジャンクと見られていた非コードDNAが、実は生命の進化、人間の形成に決定的な重要性を持っている。途中、専門的過ぎてついていけない部分ありだが、十分楽しめる内容。生命って凄いと、改めて感じさせてくれる本。

  • 紅花

    DNAについて、高校時代の知識しか無く、あれから数十年、科学は進歩して、知らない言葉が多く、最初は読むのが大変で、読み返すことがしばしば。その後、あんまり細かいことを気にせずに読み進めことにしたが、それでも大まかなイメージはつかめる。そして、驚きの事実の連続。DNAって堅い不動のイメージだったけど、とても柔軟性があり、ダイナミックで恒に動いている。それが、人の生命に良かったり悪かったり。結果としてとても面白い本だった。

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