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成瀬は信じた道をいく

宮島未奈

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103549529
ISBN 10 : 4103549521
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2024
Japan

Content Description

唯一無二の主人公、再び。その前途、誰にも予測不能! 成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生‥‥。個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており‥‥!? 読み応えますますパワーアップの全5篇!

【著者紹介】
宮島未奈 : 1983年静岡県富士市生まれ。京都大学文学部卒。2021年「ありがとう西武大津店」で第20回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞。2023年同作を含む『成瀬は天下を取りにいく』でデビュー、10万部を突破し話題になる。本書はその続編にあたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    5つの短篇から構成。5篇すべて成瀬が主人公。今回、島崎は影が薄い。巻頭の「ときめきっ子タイム」では、二番煎じ、柳の下のドジョウという気もしていたが、二つ目の「成瀬慶彦の憂鬱」あたりからは、徐々に成瀬らしさが出てきて、「やめたいクレーマー」からはもう全開の成瀬オーラである。続く「コンビーフはうまい」も何度も笑ってしまう。もちろん、成瀬本人はいたってクールだ。それは巻末の「探さないでください」でも全く同様。つまり、成瀬本人はいたって真剣なのだが、それ故に周囲の普通が浮き上がってしまうという構造なのだろう。

  • ehirano1

    第2弾目にして「成瀬の存在=承認欲求の滅亡」、そんなことがつくづくそして改めて感じられた内容でした。そして「何になりたいかより、何をやりたいか」が心に深く響きました。

  • キューカンバー

    5つの短編から成る連作形式。最後の「探さないでください」が秀逸。これを最後に置くことで全体の完成度が一気に上がりました。この作家の長編も読んでみたいと思わされました。楽しく読了しました。

  • 青乃108号

    某「名探偵」シリーズ続編では失望させられたので一抹の不安はあった、成瀬2作目。杞憂でありました。成瀬のその後を活写した短編5編。成瀬の姿を思うと何故か背筋がピンとする気がする。普段はベッドで寝ながら本を読む横着な俺だけど、この本はそんな事は出来なくて、ちゃんと座って読みました。姿勢を正して。1作目で語られた、成瀬の夢が幾つあったかは憶えていないけど、そのうちの1つ、「紅白歌合戦出演」を果たした成瀬。まさか本当に200歳まで生きる事はないだろうけど、まだまだ成瀬のこれからを見届けたい。続編を強く希望します。

  • tetsubun1000mg

    一作目「天下を取りにいく」は成瀬のキャラクター設定と行動が中心で大変面白かったので続編は期待が大きかった。 本作は成瀬ファンの小学生、クレーマーおばさんと 夫、一緒に大津観光大使になった篠原かれん、成瀬の父母などのキャラクターを十分生かしながら成瀬のよさを浮かび上げている。 文章やストーリーに中だるみもないし宮島未奈さん二作目で非常に良い出来だと思います。 全国に成瀬ファンクラブができるのではという勢い。 成瀬を大学1年生で終わらせているので3作目も期待できそう。 成瀬、年末の紅白歌合戦でけん玉やってた?

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