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境界知能 存在の気づかれない人たち 扶桑社books新書

宮口幸治

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784594101527
ISBN 10 : 4594101526
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

“境界知能”という言葉をご存じでしょうか? 

IQ70以上85未満の生きづらい人たちで、本当は支援が必要なのに見過ごされてしている人たち――。近年、インターネットを中心に注目が集まっていますが、その正しい理解をしている人は多くありません。

本書は、まさに境界知能の少年たちを取り上げた、シリーズ累計170万部超の『ケーキの切れない非行少年たち』シリーズの著者・宮口幸治氏による、境界知能について最新の知見を集めた一冊。

『ケーキの切れない非行少年たち』では、非行少年たちを通して境界知能の問題にスポットを当てました。ただ、境界知能の存在について述べただけで、これまでどういった背景や問題があったのか、どのような特徴があるのか、どういった支援が効果的なのかといった具体的なところまでは記していませんでした。

本書では、境界知能の具体的な特徴を軸に、身近な事件やこれまでの歴史、認知的特徴、近年の動向について解説していきます。

第1章では、境界知能が絡んだ近年の事件、学校でも気づかれない実情、社会での様子などを紹介し、なぜ境界知能に注目すべきかについて記しています。

第2章では、これまで論じられてきた境界知能をめぐる問題や歴史的経緯、知能の問題、これまでの取り組みについて、軽度知的障害と絡めながら説明していきます。

第3章では、境界知能の具体的な特徴について解説していきます。本書の核となる部分でもあります。おそらく境界知能の種々の認知的特徴や社会行動、運動面について具体的に記した書籍は国内では本書が初めてかと思われます。

第4章では、境界知能の国内の動向、海外の研究動向、国際会議などについて紹介しています。

【著者紹介】
宮口幸治 : 立命館大学教授。一般社団法人 日本COG‐TR学会代表理事。京都大学工学部を卒業後、建設コンサルタント会社に勤務。その後、神戸大学医学部を卒業し、児童精神科医として精神科病院や医療少年院、女子少年院などに勤務。医学博士、臨床心理士。2016年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • とも

    境界知能という境、社会的な格差。先行書が大いにヒットした著者の新刊。社会に出るとこういった方たちとの接触がなくなるので気づかない。7人に1人存在するというのは驚き。

  • Katsuto Yoshinaga

    先日読んだ小説の中に、”ぎりけん”という表現があり、ギリギリ健常者ということらしい。知的障害とされるIQ70〜75より若干高い程度の知能であるため健常者に分類され、支援や援助といったセーフティネットから余儀なく漏れてしまい、通常の教育と社会生活、生産活動を強いられ、かなり辛い目にあうらしい。「ホンマかいな?」と思ったのだが、ホンマだった。著者曰く、日本の人口の14%を占める1700万人と推計されるらしい。かなり学術書よりの内容で、面白く読める本ではないが、著者の提言はもっと知られるべきで、読んで良かった。

  • Riopapa

    教室にいる一定程度の学習困難児童・生徒には発達障害だけでなく、境界知能がいるという認識を教師が持つ必要性を感じた。そもそも大学の授業で扱われていないのではないか。もう少し勉強する必要がある。

  • キャラ

    知能一般の定義と問題提起から、何故境界知能は顕在化しづらいのかを述べ、発達論による軽度知的障害と境界知能と定型発達の認知発達の連続を、それぞれの認知能力の指標において一軸に見取る展開。この境界知能のゾーンは、俗にいう○○障害のあらゆる特性も知能の問題と因果しながら含まれうる、巨大であいまいなもの。おもしろいのは、この認知能力に即せば、ワーキングメモリや推論、記憶等の細分化されたカテゴリーから困りごとが発見されるので、○○障害などと名称が先行しがちな昨今、その枠組みの解体と別の回路が見いだされそうなこと。

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