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本を読むデモクラシ-読者大衆 の出現

宮下志朗

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784887085039
ISBN 10 : 4887085036
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2008
Japan

Content Description

西欧の19世紀は、活字メディアの世紀。身のまわりに“書かれたもの”が溢れるようになったこの時代を、フランスや日本を中心に詳解。読書というブラックボックスを探る、時間旅行に出かけよう。

【著者紹介】
宮下志朗 : 1947年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。中央大学、東京都立大学などを経て、1993年より東京大学教養学部教授。現在、同大学院総合文化研究科教授(言語情報科学専攻)、放送大学客員教授。専門は、ルネサンス文学・書物の文化史。著書に『本の都市リヨン』(1989年、晶文社、大佛次郎賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • timeturner

    この手の本としてはとても読みやすく面白かった。フランスに限られるものの、庶民と読書について多角的に考察されているので、ここから出発してさまざまな方向に進むことができる。個人的には近代英国における「読書の場」について知りたい。良い参考文献ないかな。

  • おっとー

    対象になるのは本そのものの歴史ではなく、本を書くこと、読むこと、作ることの歴史。人は単に文章を読むのではない。読む場所は読書室なのか家なのか、本は借りるのか買うのか、連載なのか単行本なのか、黙読なのか音読なのかなどによって読み方が変わってくる。つまり、本の歴史では読まれ方を研究することも重要なのだ。今となってはオーソドックスな議論だけど、それを端的かつ明快に説明している。アナール学派やギンズブルクをはじめとする研究史を踏まえているのも好印象。ただなあ、読書の歴史は研究されすぎてもはや新鮮味に欠けるよね…。

  • Miss.W.Shadow

    フランスの読書室を端緒に、「読書」という行為の民主化を読み解く。近代以降の歴史についてはまだ研究途上か。バルザックが、起業家として、現在の電子書籍やAmazonに通じる直接販売、通信販売のブッククラブを着想していたことはまさに温故知新というべき。

  • カラス

    副題の『読者大衆の出現』がこの本の内容をもっともよく表している。読書という行為が大衆化してゆく時代を点描しており、体系的な記述ではないぶん読みやすく、歴史書というよりも手軽に読める歴史エッセイという感じだ。識字率・読書室・貸本屋・新聞連載小説、といった風に具体的なテーマに即して語るというスタンス。たぶんどの章から読んでも問題ない。

  • ぽんぽこ

    フランスの読書の歴史についてわかりやすく解説してくれた本。挿絵も豊富でイメージもしやすく、平易な文章なので読みやすかったです。読書の歴史を通じて当時のヨーロッパの女性像や作家の苦悩(主にバルザック(笑))も浮き彫りになっていることが面白かったです。フランスにも、日本のカストリ本のようなものがあったのには驚きです。やはりどの国でも、どうしても本が読みたいと願う民衆たちがいたのですね。そんな共通点も見つかって、ますます面白かったです。

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