Product Details
ISBN 10 : 4902784041
Content Description
身近にいる(だろう)在日朝鮮女性の姿は今日では十人十色どころか百人百色で決して一様ではない。
既婚者の場合、配偶者が日本人というケースが多数を占める現状にある。かつて在日朝鮮人は60万人といわれたが、ポジティブに捉えたら在日朝鮮人にかかわりを持つ人々が増えていることになる。しかし関係性をポジティブにするためには、直接、間接の経験、その記憶の破片をジグソーパズルのようにつなぎ合わせる作業が必要である。破片が磨滅したり、消えてしまう前に、当事者のみならず、関係者の記憶の歴史的意味を知る必要があろう。この歴史的意味を知るために、植民地主義という認識枠を用いたい。「民族」に関わることを強烈に記憶するのも、記憶を疎むのも植民地主義のなせるわざである。
在日朝鮮女性が個別に経験した家父長制や性差別と植民地主義との関係性、それらがどこまで普遍性をもち、分ちあえるものなのか?
シリーズの説明
【ふぇみ・ゼミ&カフェ ベーシック講座セレクションとは?】
ふぇみ・ゼミ&カフェは東京に事務所を置く、インターセクショナル・フェミニズム運動のNGOです。(団体の詳細については「ふぇみ・ゼミ&カフェとは?」本書P )講座・研究・調査・出版・アドボカシー活動を担う2017年設立のふぇみ・ゼミでは、年齢制限のある「ふぇみ・ゼミU30」を中心に多様な講座を開催しています。ふぇみ・ゼミの各講座の講師は、運営委員会で議論した第一線で活動する社会運動・活動家、ジャーナリスト、研究者などです。
毎回多彩な講師に、社会運動の主体となるべく知識やノウハウなどを提供していただきましたが、「1回の講座では伝えきれない」という講師からの感想、「続きを知りたい」という参加者の声を多くいただきました。それを受けて同じ講師の連続講座の開催を考えていました。同時にふぇみ・ゼミを開催していく中で、ジェンダー、フェミニズムを学びたい参加者のみなさんの中に、人種、民族、階級などのマイノリティ差別の問題などについて後景におく傾向があることもわかりました。
こうした背景を受け、2021年からインターセクショナルなフェミニズムを達成するために不可欠な知識や運動を知る「ベーシック講座」を開催することになりました。2021年、2022年は5コース、2023年からは7コースで開催し、24コースが完了しました(2025年3月現在)。どのコースも素晴らしい内容であり、要望があれば、いつでも動画購入ができます。
さらに、書籍としても読みたいという参加者からの声に加え、運営委員会の中でも書籍として残した方が良いと考えたものを「ふぇみ・ゼミ&カフェ ベーシック講座セレクション」としてシリーズ化しています
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