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ISBN 10 : 4862851355
Content Description
著者はトレルチ研究から出発し、歴史主義のルーツを探るうちに解釈学の水脈に遭遇した。シュライアーマッハーからベーク、ドロイゼンを経てディルタイに流れる解釈学の系譜と、トレルチからディルタイ、ドロイゼンを通ってベークへと遡る歴史主義の系譜とが、いかなる関係にあり、いつどのように合流していったのか?シュライアーマッハーの一般解釈学、ベークの古典文献学、ドロイゼンの史学論、ディルタイの精神諸科学と解釈学、トレルチの歴史哲学など、1810年に創設されたフンボルト大学哲学部にあって、5人の専門は異なるが一つの共通精神によって貫かれている“ベルリン精神”の系譜学という新たな視点から、解釈学と歴史主義をめぐる思想史的ドラマを、原典資料により克明に追跡した画期的業績である。
目次 : 序章 “思想史”の概念と方法について/ 第1章 シュライアーマッハーにおける一般解釈学の構想/ 第2章 アウグスト・ベークと古典文献学/ 第3章 アウグスト・ベークにおける解釈学と歴史主義/ 第4章 ドロイゼンの“探究的理解”について/ 第5章 ディルタイにおける解釈学と歴史主義/ 第6章 トレルチと“歴史主義”の問題/ 第7章 トレルチの“歴史主義”議論の波紋とその周辺/ 第8章 ニーバー兄弟と“エルンスト・トレルチの影”/ 終章 “ベルリン精神”と思想史研究
【著者紹介】
安酸敏眞 : 1952年生まれ。京都大学大学院博士課程およびヴァンダービルト大学大学院博士課程修了。Ph.D.,京都大学博士(文学)。現在、北海学園大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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