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なぜヒトは学ぶのか教育を生物学的に考える 講談社現代新書

安藤寿康

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065131251
ISBN 10 : 4065131251
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

学業成績の個人差は、遺伝の影響が50%。それが現実だ。それでもあなたに必要な学習は必ず見つかる。あなたが「勉強する意味」を、生物学の視点から語ります。「どう」学べば他人と比べて成績を上げられるかではない。「何を」学べばあなたが生きていくのに意味があるかだ。あなたの遺伝的素質に沿って、あなたなりの理解の仕方や取り組み方があるとしたら、あなたの学校での学習に対する姿勢も変わるのではないでしょうか?

目次 : 教育は何のためにあるのか?/ 第1部 教育の進化学(動物と「学習」/ 人間は教育する動物である)/ 第2部 教育の遺伝学(個人差と遺伝の関係/ 能力と学習)/ 第3部 教育の脳科学(知識をつかさどる脳)

【著者紹介】
安藤寿康 : 1958年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、同大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。慶應義塾大学文学部教授。博士(教育学)。専門は教育心理学、行動遺伝学、進化教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • きみたけ

    著者は慶應義塾大学文学部教授の安藤寿康先生。教育心理学、行動遺伝学、進化教育学が専門。著者がこれまで取り組んできた教育に関わる科学的研究の結果をふまえて、特に高校生や大学生たちがなぜ学ばねばならないのか、何をとう学べばよいのかを考察した一冊。教育とは、他人より良い成績を取ろうと競い合うためではなく、自分自身の楽しみを追求するためだけでもなく、むしろ他の人たちと知識を通じてつながりあうためにあり、生物学的に「教育で生きる動物」であるとのことで、なるほどと思いました。

  • 教育の本来の目的は、人格形成といった抽象的な目的や、自分だけのためなのではなく、他者のため、他者とともに生きるためにあるということになる。また、一人一人個人差があるという原点に立ち戻り、自分の人生にとって意味のある学習を求め続けるしかないのでは、という点は改めてなるほどと思った。

  • きいち

    「ヒト」とカタカナで表記されているように、生物としての人間が学ぶメカニズムを追いかける。「この世界とその中での生き方についての本当の知識へと導いてくれるのが学習」「あなたとはあなたの学習した知識である」そして「他人に教えることこそ人間の人間たる理由」…。元気になる。◇教えられても学べるかどうかは別モノ。遺伝的な差異=不平等が殆どと述べたうえで、そんなのにお構いなく人は平等である、と。確かに、ここから出発したほうが教育・学習の制度や方法はまっとうなものになるだろう。自ら取り組むうえで指針となってくれそうだ。

  • booklight

    なかなか示唆に富んでいる。面白いのが、学校教育について「膨大な知識をよくまとめているが、これをすべて血肉化するのは、学生にも教師にも無理」。確かにそうだ。ヒトは生物的に生きるために多くを学び生き残ってきた。知識は膨大に増え、全部を学ぶことは不可能。さらに学習には遺伝の要素も大きく、次に環境も大事。なので、学習効果を高めるには、遺伝的要素を見極め、各個人として学習内容を選んだほうが効果的。学校教育は学習の一部でしかなく、生きるために学ぶことは色々ある。テストの出来で一喜一憂するような仕組みは間違っているな。

  • アナクマ

    ヒトは遺伝が5割、家庭環境が3割。ここで突き離す本があった気もするが著者は異なる。あなたの遺伝子はオンリーワン。学び方、伸び方、開花の仕方も唯一無二。あなたのスタイルで居場所を見つけ、誰かと繋がり、共に生きるべし。生物学的にもそういうふうにできているのだと。◉科学的根拠があっての主張と信じていったん受容。その妥当性についてはいかんせん、私自身の遺伝的限界により追求できず。著者の考えと根拠との見分けに注意しよう。◉学習の3層構造(個体学習、模倣・共同学習、教育による学習)。霊長類の特質としての利他性。

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