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ISBN 10 : 4585270442
Content Description
戦時下の紙芝居は、子どもたちに何を伝えたのか―。戦時中、銃後の子ども向けに1000種類以上も作成されたという「国策紙芝居」。敵国の指導者や兵士を鬼や虫として描き、戦意発揚のために日本の「正義」を子どもたちに知らしめようとした。現在では戦時教育、戦争プロパガンダを知る上で貴重な資料だが、戦後に散逸したその全体像は不明な点が多い。国策紙芝居の制作の背景に迫り、銃後の子どもたちに戦争の「夢」を見せようとしたその実態に迫る。現存する紙芝居約240点を、フルカラー解説。全国の戦時下の紙芝居の所蔵を網羅したリスト付き。神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター第3期研究成果報告書。
目次 : 1 解題篇―非文字資料研究センター所蔵「戦意高揚紙芝居コレクション」全点解題/ 2 論考篇(総論・アジア太平洋戦争と紙芝居―神奈川大学非文字資料研究センター「第三期」研究活動を通して/ 戦時紙芝居論―紙芝居は誰が演じたのか?/ 教育紙芝居を実演するということ―愛媛県方面委員の教育紙芝居運動/ 戦争を描けなかった紙芝居―戦時下の教育紙芝居をめぐる議論から/ 国策紙芝居のなかの描かれない天皇―神奈川大学所蔵コレクションから/ 植民地台湾の紙芝居活動についての記録と記憶―植民地紙芝居研究の射程)/ 3 データ篇(戦時下紙芝居全国調査「暫定版」データ篇/ 復刻雑誌『教育紙芝居・紙芝居』広告等データ/ 戦時下北海道内紙芝居データ)
【著者紹介】
安田常雄 : 神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター「戦時下日本の大衆メディア」研究班(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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