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猿神

太田忠司

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344036499
ISBN 10 : 4344036492
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan

Content Description

1989年S県。飯野(飯野)電気喜里(きさと)工場は、日本を代表する自動車会社の最新フラッグシップモデルSB9(エスビーナイン)、その照明部品(ライト)の製造を受注。品質管理課の塚田は連日、深夜までの残業と休日出勤を繰り返し、身も心も疲弊していた。が、塚田だけではない、897名の社員全員が厳しい納期と品質管理に汲々としていた。そんな中、突如1人の工員による工場内での暴行事件が発生。被疑者は犯行後、失踪し行方不明に。同時に聞こえ始めた奇妙な音。機械の轟音による耳鳴りか、それとも得体の知れない動物の鳴き声か。その後さらに社内で連鎖する暴行事件、製造事故、自殺、突然死、そして殺人。多くの社員が工場内で得体の知れない何物かの影を見る。なにかがおかしい。狂っている。それでも取引先の製造ラインを止めないため最優先される納期。みな無言で勤務を続ける。ある日、気がつけば工場の内外、至るところ隈笹が繁茂している……。太田忠司が自身の体験を元にバブル時代の自動車関連工場の狂気とカタストロフを描いた傑作モダンホラー。


【著者紹介】
太田忠司 : 1959年生まれ。愛知県名古屋市出身。名古屋工業大学卒業。81年「星新一ショート・ショートコンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。90年『僕の殺人』で長編デビュー、専業作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • machi☺︎︎゛

    昭和の時代に起こった不気味な事件の記事を書きたい記者とその事件の当事者が当時を振り返る形で始まる。禁足地と言われていた笹塚を壊して作られた自動車工場。そこで働く人達を次々と襲う不可解な事件。何かの呪いなのか、誰かが意図してやっている事なのか。今じゃ考えられないくらいのブラック企業で働く人達が見聞きした幻か。怖かったー。できればこの地域が猿神と呼ばれていた由来とかを掘り下げて知りたかった。

  • ゆみねこ

    1989年バブル景気末期の自動車部品工場では、大手自動車会社の最新モデルの照明部品を受注した。連日深夜残業と休日出勤で疲弊する従業員たち。そんな中、一人の従業員による暴行事件が起きその後次々に死亡者が出て同時に工場内に奇妙な音が聞こえ始めて…。猿と言うより生い茂る笹の恐ろしさが印象的でした。

  • aquamarine

    プロローグで語られる笹っ原。行くなと言われるような土地はある時造成され七つの工場が稼働していた。時は1989年、好景気を支えていた小さな工場では実際は何が起きていたのか。24時間戦えますか。今では考えられない現実がそこにある。過重労働と無理難題にやり場のない怒りや鬱積は積み重なり、何かに捉えられてしまったのだろうか…。まぎれもなくこれはホラーだ。得体のしれない何かや人の狂気よりも「ラインが止まる」ことを心配する彼らに絶句する。「本当に恐ろしいことはきっと、誰も口にしない。」その言葉が妙にリアルに響いた。

  • うどん

    怖かった!車の製造の詳しい部分はよく分からないので流し読みでしたがホラー部分は面白く読みました。

  • のりすけ

    これはホラーなのか?掘り返してはならぬ「石象」を掘り返した…禁忌の場所を放置しておけず土地の有効利用として工場群を作ってしまったもんだから、そこにいた怪異が蠢きだしちゃったのか?( ゚д゚)ハッ!…餓眠様ァッ?猿神様がもっと暗躍すればよかった。アメリカならトウモロコシ畑のトウモロコシが襲ってくるけど、ジャパニーズだから笹なのか。

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