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音楽する脳 天才たちの創造性と超絶技巧の科学 朝日新書

大黒達也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022951632
ISBN 10 : 402295163X
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2022
Japan

Content Description

クラシックはなぜこれほどまでに人の心を動かすのか?優れた音楽を創り出す作曲家たちや、超絶技巧を繰り広げる演奏家たちの脳はどうなっているのか。音楽には、宇宙、数学との意外な関わり、そして科学の発展との密接なつながりがあった。深い論理的思考で作られているクラシックをとことん味わうための「音楽と脳の最新研究」を紹介。音楽が人の脳にもたらす意外な効用とは。

目次 : 第1章 音楽と数学の不思議な関係(音楽と科学の歴史/ 音の高さと数学/ 音の並び方と数学)/ 第2章 宇宙の音楽、脳の音楽(宇宙の音楽/ 脳の音楽)/ 第3章 創造的な音楽はいかにして作られるか(脳の記憶と作曲/ 脳の統計学習から作曲へ/ 脳に障害がありながらも卓越した曲を生む作曲家)/ 第4章 演奏家たちの超絶技巧の秘密(脳と演奏/ 演奏と脳の予測/ 演奏から生まれる個性/ 主観的な「価値」/ 知識よりも大切なこと)/ 第5章 音楽を聴くと頭がよくなる?(音楽と奇才/ 音楽の脳疾患への効果/ 音楽は私たちの心の中を「見える化」する)

【著者紹介】
大黒達也 : 1986年、青森県生まれ。医学博士。東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構特任助教。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。オックスフォード大学、ケンブリッジ大学勤務などを経て現職。専門は音楽の神経科学と計算論。現代音楽の制作にも取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    私は、著者の主張を十分に理解できていない。前半の「音楽と数学」は全く問題ない。しかし、肝腎の「音楽と脳」に関する記述に付いていけない。そもそも、作曲家や演奏家の個性の差を、統計学習(潜在記憶)として認識するという前提が共有できない。また、「音楽訓練を積むことで、感情のコントロールに重要な前頭葉との連携も強くなると言われています」など非科学的表現が多いのにも戸惑う。著者の膨大な研究成果を新書一冊では無理があろうし、もとより私の能力不足の責任だとは思うが、副題の「科学」という言葉を信用しすぎたのかもしれない。

  • 1959のコールマン

    ☆5。面白かった!推薦本。音楽に関する、最新の科学的議論を端的にまとめてあって、これがあると音楽の科学的専門書を読むときの道標となってちょうど良い。しかも一方的に著者の主張を押し付ける形では無く、「今現時点ではこういった見方が、別の立場ではこういった見方が出てますよ」程度で抑えているので好感が持てる。かなりレベルの高い話も出てくるが、分からない所はすっ飛ばしても全体像は掴める。なお、シェーファーの「世界の調律」が出てきたり、ビル・エヴァンス、ハービー・ハンコック、マッコイ・タイナーが出てきたり、↓

  • 原玉幸子

    「共感覚」に興味があって関連図書を物色中です。筆者が共感覚者(且つ色覚が弱い!)であることでも面白そうなテーマだったのですが、そもそもの十二音階の数学的な解析等、楽器演奏の超絶技巧と脳との関係も粗粗想定通りの内容だったので、うーん(そこまで面白いかぁ)でした。耳がいい人は(外国)語学が出来るのは定説通り。で、どうしたらいいの。才能ない人は諦めるべきなのでしょうか。(◎2022年・夏)

  • Isamash

    1986年生まれでオックスフォード大勤務経験ある大黒達也・国際高等研究所特任助教による2022年出版書籍。音楽を学習することで、脳の構造的変化が生じる等、音楽の脳機能へも影響の科学的知見を紹介している。引用文献もしっかりと書かれていて有り難かった。個人的にも、本当に頭良いなという人は幼少時からピアノ学んでいたりして直感的も音楽学習は頭に良い影響与えていることには説得力を感じた。著者の専門は、音楽の神経科学と計算論とのことで、現代音楽の制作にも関わっているらしい。興味深い研究分野で、著者にも注目していきたい

  • Yappy!

    音楽に関するよもやま話・・・音楽を少し勉強した方が読み易いかな。音楽理論と脳科学両方を研究者が一つずつ解き明かす内容は、一般向けでに結構盛りだくさんで難しめ。 身体的な学習ちすても脳の学習としても継続的に音楽活動をしないと”普通”に戻るということは、音楽家なら感覚的にも結果的にも納得でしょう。ただ科学的に表現し再度理解した方が強化され身体化できるか。 音楽が心の中を見える化する、言語だということは、科学と同じく言語化し一般化することでより高次の状態を目指しやすくするということで、同じですね。

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