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総合智への方法論 -インテグリティーとインティマシーの軛を超えて

大庭良介

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784621312193
ISBN 10 : 4621312197
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2025
Japan

Content Description

西洋思想と東洋思想はいずれも、近代科学の世界観とその限界に向き合い、それを超えようとする試みを重ねてきた。しかし両者とも、インテグリティーとインティマシーという二つの文化的指向性のあいだで課題を残しており、いまだ十分に往還可能な関係を築けていない。
本書では、この2つの指向性をめぐる歴史的・思想的状況を踏まえ、カスリスの提唱したインテグリティーとインティマシーという文化的指向性を出発点に、それらを認識形式論として発展させ、「科学的方法」「人文学的方法」「型的方法」「調律的方法」という4つの方法論を導きだした。これらは、認識形式の点では、第一段階としてインテグリティーとインティマシーの指向性に分かれ、第二段階として対象と関係の抽出様式でさらに二分される、二段階の分岐の先にある同格な方法論である。知性と智性という、双方の指向性世界を認識する能力を基盤として、多様な事象や概念に対して汎用的で信頼性の高いアプローチを可能にする。
インテグリティーの指向性世界を「科学的方法」と「人文学的方法」で、インティマシーの指向性世界を「型的方法」と「調律的方法」によって、それぞれ扱えるようになることが、近代科学を超克する第一歩だと考えている。その先には、ややもするとインティマシーの指向性として扱われる内容を「科学的方法」と「人文学的方法」によってインテグリティーの指向性の知へと変換して扱い、逆に、インテグリティーの指向性世界として扱われる内容を「型的方法」と「調律的方法」によってインテグリティーの指向性の知へと変換することも可能になるだろうと期待している。それが実現すれば、知性と智性が自在に活用された、真の総合智が生み出されるはずだ。本書では、この総合智を生み出す基盤となる方法論の提示と妥当性・汎用性を検討していく。

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