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大島恵真

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784580825239
ISBN 10 : 4580825233
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
nakaban ,  

Content Description

中学2年のみゆるのとうさんは、仕事をしていない。とうさんはかあさんにあたるし、かあさんはみゆるに無関心になった―。卵、幼虫、さなぎ、そしてチョウへ。ヤマトシジミの成長になぞらえて、少女が希望を見つけだすまでの軌跡を描いた物語。

【著者紹介】
大島恵真 : 静岡県生まれ。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。大島理恵の名義で絵本『あみものやさんピーヨのプレゼント』(岩崎書店)、児童文学『つばさ』(文研出版)など。『107小節目から』(講談社)で第58回講談社児童文学新人賞佳作入選

nakaban : 1974年、広島県生まれ。画家。絵画、書籍の装画を手がけるほか、文筆、絵本制作をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ☆よいこ

    YA。児童書。森山みゆるは、モリヤマルというあだ名で明るく盛り上げるタイプの中学2年生だったのに、最近調子が悪い。カメラマンの父が失業し、家でデザインの仕事をしている母に暴力をふるう。母はみゆるを無視する。みゆるは家族が壊れている現実を直視できずになんとか誤魔化したい。学校の友達にも父の失業がバレて、「頭がパンパン」になりそうな時、助けてくれたのは地味系な林原さんだった。林原さんに誘われて、みゆるは放課後スケッチクラブに参加する▽ヤマトシジミの幼虫になぞらえて、少女の成長を描く。みんな不器用だけど優しい

  • 白雪ちょこ

    父親のDVにより、心を閉ざしてしまった主人公のみゆる。 だが、表では何とか仲のいい家族で、普通に過ごしていると思いたい。 新しい友達と、新しい部活、様々な環境によりみゆるは少しずつ前を向き、足を進めていく。 DV環境で育った心の傷や、母親の思う気持ち 、複雑な感情などが、鮮明に描かれていた。 所々、挿絵として描かれているのはモノクロで、もしかしたらみゆるが、スケッチブックに書いたのかなと思わせた。 最後は、一生懸命育てた蝶々のように、彼女も明るい未来へと羽ばたいてほしい。

  • ねこ

    苦しい状況からの少女の再生の物語。伴走者のひとり・ヤマトシジミ(貝ではなく蝶のほう)が印象的。さなぎのなかは、どろどろなのだそうですよ。目も口も足も、なにもかも。おまけに強い振動を与えると死んでしまうこともある。 物語は、このさなぎともシンクロしながら、大きく動いていく。ラスト、さなぎのなかに見えた気味の悪い色の正体が明らかになる。それがなにかは読んでのお楽しみ。

  • くま美

    YA本。収入が安定しない父。無関心な母。中学生のみゆるは不安定。みゆるの立場ならそうだろうな。どうやって前を向いて生きていくんだろう。ヤマトシジミに重ねたみゆるの気持ちが良く描かれている。みゆるが前向きに、家族にも未来が見えて良かった。

  • You

    2023県課図中学■いとうみく『カーネーション』を読んだとき、こんな話を児童書で出してしまうのかと驚いたものだが、親に愛されていない(妄想含む)子供を描いた児童文学はもはや珍しいものでもなく、つくづく古式ゆかしい家庭神話は成立しない世界になったのだと感じる。「家族だから愛せるわけではない」それは勿論そうなのだが、それを子供たちに対しても然るべくあるものとして扱っていく時代というのは、果たして健全なのだろうか。子供は助けを求める場所が開かれていて羨ましい。それは当然、彼らは自力で逃げられないからなのだけど。

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