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すごい実験 中公文庫

多田将

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122070059
ISBN 10 : 4122070058
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

一周1.6キロの装置内を2秒間で30万周しながら加速した1000兆分の1メーターの陽子を壁にぶつけ、そうして生まれたニュートリノを300キロ離れたスーパーカミオカンデに飛ばす!?この世でもっとも大きな装置で行われる、この世でもっとも小さなものをつかまえる「すごい実験」の魅力に、異端の天才物理学者が迫る!

目次 : 第1章 この世でもっとも大きく、もっとも精密な機械―J‐PARCはニュートリノをいかに作り出すか?/ 第2章 人は、「小ささ」をどこまで想像できるか?―素粒子概論 原子からクォークまで/ 第3章 「知」が切り拓かれる瞬間―スーパーカミオカンデはニュートリノをいかに捕らえるか?/ 第4章 100年後の世界のための物理学―相対性理論と宇宙について/ 補章 我々はなぜ存在しているのか―物理学最大の謎に挑む闘い

【著者紹介】
多田将著 : 1970年大阪府生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。京都大学化学研究所非常勤講師を経て、現在、高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • zoe

    文庫版(2020年)元は2011年。KEKとJ-PARCが公開され、両方とも行ってきました。これらの研究機関で何がなされているかの一部が、本当に理解しやすく書かれています。重さってなんだろう、引力ってなんだろう、宇宙の始まりって何、そんな研究がなされています。物質をどんどんと分解していった小さな粒子同士はぶつかる確率自体小さいくらい。そんな粒子があることを検証するためには、数を茨城からいっぱい打って、神岡で検出する。宇宙から降り注ぐ粒子とは違うのだということをタイミングを検証することで、主張する。

  • Hatann

    ニュートリノビームラインの設計にも携わった学者が素粒子物理学の理論と実験を丁寧に語る。高校生向けの講演が元ネタで、具体的なイメージや例えに置き換えた説明が心地よい。素粒子物理学の領域では日本は最先端を走り、特に加速器技術については世界一だという。中国がいかに科学立国を目指しても、あと20〜30年経っても追いつけないだけの蓄積された科学技術のノウハウがある。他方、素粒子物理学は基礎物理学であり、直に実用化できる技術を扱っていない。50〜100年後のための技術を扱っている。1番であることの意味をかみしめたい。

  • カイエ

    T2K実験、つまりは東海村のJ-PARKから約300km離れた神岡町のスーパーカミオカンデまでニュートリノビームを発射する実験を解説する本。機器や理論、そもそもニュートリノとは何か、この実験が何の役に立つのか。一読すればどんなにすごい実験なのかがわかります。マンガ『チ。』を読んで胸が熱くなった人に薦めたい。あの作品に描かれた真理を探求する情熱は、現代の日本にも引き継がれています。

  • とびを

    なんのために実験、研究しているか、納得した。 ニュー・トリノじゃなくて、ニュート・リノなのね。

  • 夏野菜

    ニュートリノを中心に素粒子に関する難しい話を例え話を駆使しながらわかりやすくまとめられた本。著者は自分は天才でないと謙遜するが、天才にしか見えない。ノーベル賞をいつか取った時に、そういえばあの先生だ!と思い出したい。YouTubeで調べると、先生の動画もたくさん出てくるので、合わせて観ると、理解が進む。

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