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社会の真実の見つけかた

堤未果

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784005006731
ISBN 10 : 4005006736
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2011
Japan

Content Description

メディアが流す情報を鵜呑みにしていては、社会の真実は見えてこない。9・11以後のアメリカでメディアの実態を取材してきた著者が、未来を選びとるために、情報を読み解く力がいかに重要かを熱く説く。

【著者紹介】
堤未果 : 東京生まれ。ジャーナリスト。ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒、ニューヨーク市立大学大学院国際関係論学科修士課程修了。国連婦人開発基金、アムネスティ・インターナショナル・NY支局員を経て、米国野村證券に勤務中に9・11同時多発テロに遭遇、以後ジャーナリストとして活躍。現在は日米を行き来しながら執筆活動を行なっている。著書に『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』(新潮文庫、日本ジャーナリスト会議黒田清新人賞受賞)、『ルポ貧困大国アメリカ』(日本エッセイストクラブ賞、新書大賞受賞)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • あすなろ@no book, no life.

    あの舌鋒鋭い堤氏が岩波Jr.新書読者向けに書いている。書店で見つけ強く興味を持ち、購入して読了。自由と恐怖と戦争の作り方から始まり、経済徴兵制、米の教育、教育へのチャリティー、メディアやネットとの付き合い方等順に論を展開していく。その後、先人達の自由と権利の勝ち取った礎を踏まえ、ネットやメディアは道具として真実を読み取る己の力と意識の重要性を説き、選挙の重要性を説く。主に高校生程度向けかと思うが、大人にとってもかなり示唆に富む一冊である。

  • みゃーこ

    「真実を見つけるには、ただ座って待っているだけじゃダメだ」なのだ。誰かが差し出してくれる情報にばかり頼っていると、いつの間にかフェイクをつかまされてしまう。自分たちのかけがえのない一票、先祖が戦いの中で勝ち取ってきた人権などの貴重さを気づかず漫然とメディアに踊らされ恐怖を感じて受け身になるのではなく、自分には何ができるのか、何があるのか?それを考えることがすごく大事だと分かった。情報リテラシーを普段から勉強し、今の状況を正確に把握するための手段や提案、アメリカの市民たちの取り組みの事例など非常に興味深い。

  • 夜間飛行

    イラク帰還兵は語る。9・11報道を見た悲しみと怒り、そして群衆に詰め寄られたパキスタン女性への背反する感情を抱いて出征したが、戻った今「いったい何をしに行ったのか?」と虚無だけが残る。しかしそこにある声は権力が絶対に消せないものだ。対テロの世論に乗じた政府は、貧困層搾取の一環として「落ちこぼれゼロ法」の裏で困窮した学生達を軍に送り込む。こんなにも無力な人間! 声はしかし叫びにもなる。病める元兵士の「戦場では冗談でも言わないと殺せない」という言葉は衝撃的だ。映像の向こうにある声を聴くことの意味を教えられた。

  • かまど

    『真実とは何かを再考するきっかけとなる一冊』 真実というものは、自分で実際に体験して初めて分かるものではないかと思います。 しかしながら、時間も環境も限られている私たちは、体験できるものに限りがあるのも事実です。 では体験するに及ばない事柄の真実は、どのように見つければ良いのか。 アメリカを例にとり、「9.11同時多発テロ」「教育改革」「マスコミによる報道」などをテーマに挙げ、何が真実であったのかを読み解こうとする一冊です。 (続く)

  • Hiro

    現在の社会は、この世に生を受けた者が長い年月をかけて作ってきたものなんだなと思いました。あとがきの中にある、堤未果さんの言葉「起こることに善悪はない、逃げずに向き合い、深く考え、自分だけの結論を出すプロセスにこそ価値がある」という言葉が印象的でした。それと、この本を読んで思ったことは、日本という国に住み、学生という立場にいて勉学に励むということが、どれほど恵まれていることなのか痛感しました。なので、これまで以上に「勉強できる」ということに感謝して、一生懸命に取り組み、この社会の真実を見つけていきたいです。

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