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大本営参謀の情報戦記 情報なき国家の悲劇

堀栄三

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167274023
ISBN 10 : 4167274027
Format
Books
Publisher
Release Date
May/1996
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
堀栄三 ,  

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Book Meter Reviews

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  • yoshida

    対米戦争の敗戦。それは情報の軽視が起因する。更には、情報を大本営が正しく活用すれば犠牲もより少なく済んだだろう。大本営情報参謀だった著者の見解は説得力がある。太平洋で隣接する大国アメリカ研究の軽視。主戦場である島嶼戦の戦略もされない。WW1以降20年に渡り対日戦争を計画準備したアメリカとの差は歴然としていた。最大の課題は根底にある日本人の意識が変わっていないことだろう。迎合する事無かれ主義。あまりに疎漏な情報への意識。国家であれ企業であれ、組織で同様の状況を見る。国家の場合は亡国に繋がる。読むべき作品。

  • Miyoshi Hirotaka

    兎に速い足があっても、長い耳で素早く敵を察知しなかったら走る前にやられる。国家にとって耳は情報機関。米国は20年以上前から太平洋での戦いを予想し、あらゆる用意を整えていた。一方、わが国は三流の軍隊と楽に戦ううちに作戦第一、情報軽視、企業でいうところの作り手の論理や計画を優先させる体質に陥った。テニアンを飛行する正体不明機は6月頃から察知されていたが、それが「新しい実験」と結びついた時には広島市民10万人の命は失われていた。わが国が国際社会の中で確乎として生きてゆくためには兎の耳、即ち情報力を高めるべきだ。

  • ehirano1

    「作戦当事者が誤るのは、知識は優れているが、判断に感情や期待が入るからであった(p166)」、「たとえ同盟国と称していても情報だけは別である(p289)」、こんなこと”魔王”結城中佐(ジョーカー・ゲーム参照)にすれば呼吸をするくらい当たり前のことなんだろうなぁ、と勝手に妄想。

  • ehirano1

    興味深い本なので短期間に3度も読んでしまいました。「米軍が見た日本軍五つの敗因(p327〜328)」は日本人以上に恐ろしいくらい的を得ていて驚愕。これだけの分析ができるということは、やはり米国は満を持して我が国を罠へ誘導しそして見事に罠にかけたとしか思えませんでした。もちろん我が国はその罠の種類も場所も知ってはいたんですけどね・・・・・。

  • sayan

    佐藤優の書籍で知り得たんだったか、記憶が定かではないけれど面白い書籍だった。共感するのは、大きな軍事力ではなく、情報力を持つことではないか、という箇所。また、戦略の間違いは戦術では取り返せない、は納得度が高い。バンブーピーポー(日系人)の歴史を語ったなかで、第二次世界大戦中の日系人キャンプをめぐる政策とその後の対応策に対する見方は想像し得なかったものだった。信長関係の本を最近読むことが多いせいか情報の重要性に敏感な人たちのストーリーは非常に興味深いと思う。

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